生きるためには何かしらお金がかかる。
最後の最後までお金がかかってしまう。心の整理ももちろん必要だが現実は逃げてくれない。
それぞれの家庭には多かれ少なかれ何かしらの「事情」があったりする。
ノンフィクション、とのことで作者さんの体験談なのだろう。
非常に共感する内容でした。私の実父も蒸発してしまったので、今どうなってるかわからない。
養子として血縁の一切ない家庭に引き取られ過ごしたが、私が成人して、夜逃げした実母や姉が生活保護を受けた時「扶養義務」が送られてきた。
養子になっても血縁のトラブルから逃げられなかった。今は血縁と縁が切れる、特別養子縁組という制度がある。
いずれ、私の実父もどこかで亡くなったら、このような事態になるかもしれない。
おそらく特殊な事例であるが、私にとっては大いに参考になるお話でした。
忘れそうになりますが、迷惑な人でも、誰かにとっては大切な存在。
作者さんのあたたかな内面に触れられてよかったです。