第26話 カラオケ祭り

時刻は23時。


全員が揃ったのでいよいよ2次会が始まる。

人数は22人。大きな部屋に案内された。

カラオケのみならず、ゲームで負けた人が飲むという流れをフリータイムで朝5時まで行う。


洋「は〜いみんな集まったね〜!?」

陽「みんないるよ〜〜!!」

涼「俺まだ間に合ってませ〜ん!」


みんなは涼一郎のボケに爆笑し始める。


洋「涼一郎がまだいないからとりあえず生ビール21個で頼んでおくね〜!?」

涼「あーーすいません!いますいます!」

優「あーあ涼一郎と乾杯したかったなぁ!」

東「涼一郎と乾杯したかったわ〜!!」

涼「いや、います。はい!ごめんなさい!」


涼一郎はひたすらイジられる。



最初の2時間はひたすら歌う。

みんなで盛り上がるJPOPやアニソン、なかにはボーカロイド曲を歌う人も。


そして…


陽「はーいレンレンが飲むよぉ〜〜!」

優「レンレン飲むってさ!!」

陽「はいはいはい♪♪」


レンレンは2人に捕まってしまっている。


優「いいねぇ!はいもう一杯!!」

陽「はーい!レンレンレンレンレンレン…」

古「ぶーーーーっ!!」

涼「いや、ふははっ…きっ…汚ねぇ!!」

島「あーっはっはっはっはっ!!!!」


レンレンは陽菜のこの掛け声によってそのニックネームが付いたのだ。


この掛け声のどこに面白みがあるか?

それは陽菜がこぶしを利かせてレンレンコールをするからだ。

レンレンはそれに吹き出し、恐らく始めてこの光景を見たであろう武史たけふみはどツボにハマった。


陽「ここで諦めるのか?まだ飲みたいだろ?」

古「ちょ…ちょっと待ってください。」

陽「大丈夫!『光と闇の死闘を制した』レンレンならいける!」

優「朽ち果てるわけがないよねっ!?」


「光と闇の死闘を制した」ってあれ?

どこで発言してたっけ?


洋「それって確かさぁ、陽菜の好きなアニメのセリフだよね?」

陽「あっ?バレたか!」

洋「は〜い!陽菜が〜♪飲む飲む〜♪」

陽「よっ…洋子!」


陽菜は墓穴を掘ってしまった。

そのため、レンレンは陽菜と優里亜からの絡みはいつもより少なくなった。

久々に二日酔いを軽減できるか、あわよくば二日酔いにならずに済む。



飲み会ゲームでは大人数なため、自分に順番が回ってくる確率が少なくなるため、所々チーム分けをして1つのゲームで複数人が飲めるようなルールになった。


洋「は〜い!こっちーと真太郎の仲良し友情イッキに参りま〜〜す!」

皆「はい!友情イッキ〜♪友情イッキ〜♪」


陽菜が墓穴を掘ったお陰で、今日のレンレンはゲームにしっかりと参加できている。

だが…


?「レンレンじゃなくて今日は弟子が死んどるやん!」

美「あはは〜〜!!」

?「師匠と仲良くおねんねしやがれっ!」


武史たけふみが潰れているのをツッコむ彼は、角田かどた祐一ゆういち

洋子•陽菜•マユミリアと同い年である。

通称は"キャド"。


洋「よぉ〜し!キャドも潰れるか!」

角「よし来い!喜んで潰れてやる!だが今日はゲームで負けてないからな!」

涼「飲み足りないんじゃないですか〜!?」

角「うるせぇ。じゃあ相葉同士潰すしかねぇな。」

真「なっ…何で俺までですか〜!?」

角「『相葉』だからだ。ほら飲めい!」

真「ふえぇぇ…!!」



こうして、飲み会は盛大に盛り上がった。


朝5時を過ぎ、ホテルに戻った真太郎はぐったりとベッドに倒れ込む。


でも今日はセミナーだ。

18時から始まるが、14時に晴彦たちと集まる予定がある。


まあいい…おやすみなさい…。

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