第25話 2次会

陽「さぁて、2次会はいよいよカラオケだよ〜!」

涼「あ〜でた!皆死ぬやつだ!」

陽「やっぱレンレンの飲みっぷりが楽しみだなぁ〜。」

古「おっ…俺そんなに飲めないっすよ…。」

優「うそつけぇ〜〜い!『体力と気力の許す限り俺の魂は朽ち果てない』んじゃなかったの?」

真•東「ぐすっ!!!!」

涼「あれは腹抱えて笑ったわ〜。あーっはっは!」


男子5人と陽菜、そして3つ子の姉妹マユミリアたちは2次会の会場であるカラオケへ向かう。


2次会は22時半開始の予定だ。


あと15人ほど参加するとのことだ。


陽「洋子がもうカラオケ来てだって。」

涼「えっ、早くな…ってまあ歩いたら開始10分前には着くから早くもないか。」


陽菜が洋子という女性とLINEでやりとりをしていた。


三宮さんのみや洋子ようこ

28歳。陽菜とマユミリアと同い年。

彼女らと涼一郎たちを含め500人以上ものメンバーを作った。

真太郎と同様に元派遣社員であり、現在はこの事業を主軸に生計を立てている。

月収は陽菜 いわく150万円以上との事だ。


カラオケに着くと、洋子が待ち受けていた。


陽「お待たせ〜〜!」

洋「よっ!遅かったな!」

陽「十分に間に合っとるやろうがっ。」

男「お疲れ様です!」

洋「おう、お疲れ。あら!武史たけふみじゃん!珍しい!」

島「洋子さんお疲れ様です。」

洋「今日は小樽にナンパしに行かなかったの?」


何で洋子さんがそんなこと知ってるんだよ!?


真「ぐすっ!!」

涼「おっ?何かこいつ吹き出したぞ?」

洋「笑うことないじゃん。何が面白いのさ?」


紛れもなく女の子が後ろを通り過ぎた時のチラッだ。

女の子から逆ナンパされるのを期待しておきながら、あれを自らナンパしていたと言っていたしなぁ…。


真「いや、何でもないです。」

古「こいつ武史たけふみの行動力馬鹿にしたな。」

涼「あーあ、これはもう潰しかないな。」


レンレンと涼一郎は、武史たけふみのナンパで吹き出した真太郎を煽る。


東「その前に武史たけふみを潰す。」

涼「てかこいつもう結構酔ってるからな…。」

古「その前に真太郎を潰す。」

東「武史たけふみが潰れるのが先だからな。」

古「俺の弟子の行動力を笑った代償だから先に俺が潰す。」

洋「あれ?レンレンは陽菜と優里亜に潰される予定だよ?」

古「いや、その前に真太郎を潰します。」

東「俺がシンタを守る!」

古「俺の魂は朽ち果てない!」

洋「出たぁ!それ!あはははっ!!」


『潰す』という言葉合戦にみんなの頭はこんがらがる。


レンレンは、陽菜と優里亜に加え洋子と真太郎の用心棒として晴彦の4人に狙われている。

彼の実現性が極めて低い中二病発言はどこまで持つのだろうか…!


洋「おー!麻里亜!何かこういう集まり久しぶりじゃない?」

麻「お疲れ洋ちゃん。今日は金曜日だし飲み会参加したいなって思ってさ。」

洋「彼氏と同棲するんだって?」

麻「そうそう。もう彼と真剣に考えていきたいなって思ってるし。」

洋「めっちゃいいじゃん。美里亜と優里亜は寂しくなるじゃん。」

麻「美里亜は寂しそうだけど優里亜はどうなのかね。3人はいつも一緒なのに寂しくなることないのにね。」

洋「そりゃあお姉ちゃんが結婚するってなったら甘える人いないからね〜。」

麻「もう30にもなる大人なんだからしっかりしてほしいなぁ。」



先輩たちとの他愛のない会話が弾み、いよいよ部屋に案内される。


生死をかけた(!?)カラオケパーティーが始まる。



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