第24話 マユミリア

美里亜みりあの挨拶でテンションが上がる男子5人。


麻「お疲れ様っ。みんなテンション高いね。」

優「おーっ!レンレンじゃん!優里亜ゆりあが来るの待ってたんでしょ!」

古「おっ…お疲れ様です。ま…待ってました。」

優「そりゃそうだよね〜レンレン!」

陽「さあ今日も盛り上がって行こー!」


レンレンは確信した。

これは絶対死亡フラグを意味するのだと。

この2人に絡まれず二日酔いしないで帰った記憶がないのだから。


陽「レンレンは陽菜と優里亜のサンドイッチね?」

島「サンドイッチって…!あはははは!」

美「武史たけふみくん本当かわいい。いっつも元気だもんね。」

島「いっつもこんな感じですね。あはは!」

涼「また調子のいい事いいやがって…。」

麻「真太郎くんとこっちーはいつも仲がいいね。」

東「もちろんですよ。ねっ?シンタ!」

真「うん!」

麻「本当に真太郎くんのこと大好きかっ!?あはははっ!」

東「もちろんっすよ。ただこいつ俺に無断で武史たけふみのお兄ちゃんを名乗り出してるんで、ちょっと困ってるんですよ。」

美「何それ〜?おもしろいね。」

優「なんかちょっとさ…キモい。ごめん…。女の子同士ならわかるけどさ…。」


優里亜の辛口が発揮する。


美「女の子同士の友達でも言わないと思うよ〜優里亜〜。」

優「まあそうなんだけどさ…男同士でふにゃふにゃしてるの見るともっとしっかりしろって言うか…。」

陽「2人ともしっかりしてるよ。真太郎は行動力上がってるし、武史たけふみは誰とでも仲良くできる雰囲気強いし。」

優「そうなの…!?とにかく男の子同士ふにゃふにゃしてたらしっかりしろって言いたくなっちゃうのっ!」


3つ子の女子は性格も違う。


長女が麻里亜、次女が美里亜、そして三女が優里亜である。

生まれた順から五十音順で名前が付けられた。


マユミリアと呼ばれているのも、お母さんが麻優美まゆみだからだ。

親同士は、お腹にいるのが3つ子の女の子と知ったとき、母である麻優美まゆみから一文字ずつ取りたいという思いからそれぞれ名付けられたのだ。


でも、美里亜にとってはこの呼び方には少し不満である。

名前の頭文字が三女の優里亜の方が先だからだ。


麻里亜は長女でありながら、2人よりもしっかりしないとという考えから、大人びた性格をしている。

現在は彼氏がおり、真剣交際中ということもあり同棲を考えている。

飲み会などの集まりも参加する頻度が減ったことで、みんなにとって3つ子の集結が恋しいのである。


美里亜は仲介的立場である。

基本的に人との付き合いは広く浅くである。

恋愛経験もあるが、麻里亜ほどではない。

高校を卒業してから、恋愛に対する考えよりも自分のやりたい事や自己実現に対する考えの方が積極的だ。


優里亜は3人の中でもより個性的だ。

思ったことは勿体ぶらずにはっきりと言う性格である。

優里亜は、3人でいるよりも1人で行動する方が好きな自由人。

恋愛面ではイケメンがタイプだが、ダメ男に自然と惹かれてしまう。

自分がしっかり面倒を見てあげたいと思うも束の間、自らが近づき自らが見切りをつけてしまうのだ。



何だかんだで1次会は終わった。

時刻は22時。次なる舞台は2次会へ。


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