北海道札幌市
第18話 小樽から札幌へ
金曜日。朝起きてお互いに新たな事実を知った。
同じ副業で稼いでいること。
相葉は
「レンレンさんに紹介されたんだよ。」
何と、
相「へぇ〜。レンレンの紹介なんだ!」
島「そうそう。へぇ〜俺たち兄弟系列か。というか真ちゃんはもう俺のお兄ちゃんだからね。」
相「ふはははっ…!今の面白い。わかったわかった。」
◇
朝食は、小樽運河の見える洋食レストランに決めた。
2人で来たため、カウンター席ではなくテーブル席に案内された。
相「カウンターだったら運河を眺めながら食べられるんだよ。」
島「へぇ〜そうなんだ〜。」
相「あれ?興味なかった?」
島「あんまり〜。」
相「あれ?ロマンチックな感じの雰囲気好きなんじゃなかったっけ?」
島「いや、そうじゃない。男としてのロマンチックな考え方が好きなんだよ。」
そうか…。
女の子に華麗にスルーされてたけどな…。
◇
相葉はいつものチーズハンバーグを食べていたが、
初めて食べたらしく、満足そうだった。
相「さて、
島「車に乗ってっていいかな?」
相「いいけど…荷物がいっぱいなんだよな…。助手席を何とか空けるからさ…ちょっと手伝ってよ。」
駐車場に着いた後、助手席を頑張って空け、
いざ!札幌へ向け出発だ!
◇
車は国道5号線を通り、高速道路を使わずに札幌へと向かう。
おとといまで住んでいた田舎町がだんだん遠くなっていく。
島「ところでさぁ、何でそんなに荷物いっぱいなの?」
相「俺実はね…ここから1時間ほどの田舎で働いてたんだけどさ…クビになっちゃったんだ。」
島「え?何でクビになっちゃったの?」
相「副業がバレたらしい…。詳しいことは何も言われてないからアレだけど、多分そうだと思う。」
島「今副業が大事って言われてきてるのにね。でも、逆にそれで居づらいまま働き続けるよりは切られてよかったんじゃない?」
相「まあ俺もそう思うけどね。」
島「田舎の人たちってそういう知識を持ってる人って少ないからさ…それでこそ知らない人たちにどんどん伝えていくのが俺たちの仕事だよね。」
稼いでいる金額は俺とほぼほぼ変わらない。
兄弟系列でありながら切磋琢磨し合える相棒的存在かもしれない。
それにしても…初めて会った時の雰囲気とまるで違うなぁ…。
まあ…男のロマンとかいうところちょっとませてて可愛いけれど。
そう話しているうちに2人は小樽の
相「
島「駅直結のスーパー行こうよ。」
2人はスーパーに着き休憩を挟んだ。
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