第3話 北海道小樽市①
部屋の片付けが終了した俺は、もう真っ先にある一つの考えに至った。
遊びにいこう!
普通であれば、雇用契約を突然切られてこれ以上収入が入ってこないため、次の仕事が決まるまでに、なるべくお金を遣わないようにするという風に考えるだろう。
でも俺は違う。
とにもかくにも弾けようという考えだ。
時間は戻らないし、何をどう考えたって今の仕事には、もう復帰できないのだから。
◇
そして俺は、非予約制の高速バスの最終便に乗って出かけた。
車はお荷物がいっぱい詰まれているのであまり動かしたくはない。
それよりも、車がなかったら堂々と遊びに行ったという話が
まあ結局遊びに行ってるんだけど…。
1時間ほどで
人口は約12万2千人ほどで、日本海に面している港町だ。
主に海産物やオルゴールが有名であり、小樽駅から坂道を下っていくと、国道5号線沿いに小樽運河とよばれる川があり、そこで舟に乗ったり人力車で町を案内してくれるといったサービスがあるのが観光の魅力である。
これまでの人生の大半は、北海道の真ん中より東側で生きてきた人間だ。
だから、札幌市とか小樽市に住むというのが自分にとっての憧れであった。
今回の住み込みの仕事で、日本海側にある田舎町に来たことによって、週末には主にマイカーで
それ以上に、週末はよく札幌市で1人でまたは友達と遊んだりすることが多く、小樽市を通過するだけのことが多くなっていた。
そこで、今回は久々に小樽市で一夜を満喫しようというのだ。
◇
予約したホテルは、大浴場付き1泊5,200円のシングルルームだ。
大浴場は深夜でも入れるし、露天風呂もあるのでリラックスにはもってこいの宿泊施設だ。
俺は早速ホテルにチェックインし、4階の445号室に入る。
それはそれは何ともオシャレな空間だ。
扉の鍵を開けて中に入ると、その先にスライド扉がある。
"ここは玄関です"と言わんばかりの空間に衣類をかけるスペースと洗面台がある。
スライド扉を開くと、広い空間に机と椅子に、ベッドやテレビなど色んな物が揃っている。
部屋の奥に扉があり、そこにはトイレがある。
その隣にシャワールームがある。
浴室とトイレが一緒になっているホテルが多いが、それらが分かれているのも魅力の一つだと思っている。
おっといけない!
このままベッドに横たわっていたら気持ちよくて眠ってしまう。
夕食を食べに行こう!!
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