第10話
あれから1日が立った。
「おはよう」
「あ!お兄ちゃん!今日私と一緒に学校行こ!」
「え、わかった。」
「いってきまーす!」
桜と共に家を出た。
「お兄ちゃん最近テンション低いよねー、飛光ちゃん?」
「先生にも言われたよ」
「そうなんだ、」
「じゃあ私、ここでおりるからばいばーい」
そして桜がバスから出た。
「…」
「よっ!ひさしぶり!」
後ろから声がした。
「え?」
それは少し前まで昼休みに通話をしていた
「久しぶり!」
俺と来音は小中学校が同じですごく仲が良かった。来音は絵を描きたいらしく、将来は画家とずっと言っていた。だから高校には来ないらしい。
「最近どう?灯とか あ、彼女いる?」
「それがさ、彼女できて、彼女が夢のためにニュージーランドまで行っちゃってさ」
「やば!灯は?浮気させようとしてないの?」
「それは彼女の目の前でしてた。今は頻繁に話すレベルかな」
「そっかー、頻繁でも灯は付き合ってるとか言い出すし気をつけろよ」
「うん、来音は?」
「俺さ、めっちゃいいかんじ!」
「そうなんだ!どういう感じ?」
「ネットにアップしていいねが結構くるレベル」
「まじかよ、すごいじゃん」
「お前将来の夢決まった?」
「うん、一応」
「へー、なに?」
「保育士」
「奏っぽいw」
「そう?じゃあばいばい、ここ学校だから」
「そっか、わかった!ばいばーい」
そして教室へ入った。
「あ!緑川くん!あのさ!わかったよ!幸せの形!」
その時クラスは静まりかえった。
「先生?声大きいですよ」
「あ、ごめんね、」
「ねぇ緑川、あんた真面目な話ししたの?」
「まぁ、」
「昼休み、よろ、」
「あ、うん」
「でさでさ!緑川くん!私ね!結婚して、子供と遊ぶような典型的な感じ!」
「いいんですよ典型的で、じゃあ婚活でもしてみたらどうです?」
「婚活かー、いいね!調べてみてるわ」
「はい、」
そして昼休みのこと。
「ねぇ奏、何の話したの?」
「先生が結婚するべきかなー?ってさ、」
「へー、あの先生そういうとこあるからね」
「確かに」
そしてその後2人とも一言も喋らなかった。
「じゃあ俺教室行くね」
「うん」
そして俺は灯から離れ教室へ戻った。
「お、灯!」
「え?来音?!なんでいるの?!」
「いや、なんとなく?」
「仕事は?!」
「いい感じだよ」
「なら良かった…」
「灯は俺の事心配しすぎ、w」
「そりゃ大切な弟だもん」
「もう弟じゃないけどね」
「私の心の中では来音は永遠の弟だよ!」
「そう、w」
灯と来音は双子の姉弟だったのだ。
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