第2話
「今日も学校だ…」
そう思い、家を出た。
「おはよ!」
「え?!」
するとそこには飛光がいた。
「えへへ、きちゃった!」
「なんでここを…」
「成田くん?だっけ?教えてもらった!」
「え…」
「ん?どうしたの?学校行こ!」
「あ、うん。」
「成田は俺の事をいじめてる軍団の柱だ。いつも俺の事をいじめて楽しんでる。あいつが俺の住所… 絶対何か企んでる。」
そう思い、恐怖が俺を襲った。
「あ、あのさ、飛光」
「ん?なに?」
「学校の方に行ったら離れてね」
「え?なんで?」
「俺、いじめられるから。飛光が可愛いからってみんな隣の席の俺をいじめる。だから、少しでも軽くするために、」
そう言うと飛光は俺の両手を掴んで、目の前に手を出して、
「大丈夫。絶対。必ず守るから。」
そう言った。男の俺でさえ惚れるかっこよさだった。
「ね!いこ!」
突然かわいい彼女に戻る。
「う、うん。わかった。」
いじめられてる男子をかばうのに女子が必ず守るというのは絶対信じることができない。でもなぜか飛光のことは信じられた。
そして学校の近くまで行った。
「ねぇなんであいつが一緒にいるの」
「成田くんにチクろ」
「はぁ?なんであいつが飛光ちゃんと…!!」
「あっ!ちゃん…? なんで緑川といるの?!」
「ふふっ、みんなそわそわしてるね!今日は私から離れないでね」
「わかった。」
そして2人で教室へ向かった。
「ねぇ!遅いよ!」
「あ、うん」
みんなからいじめられたくないと言う気持ちが無意識に出てて飛光から離れていた。すると飛光は俺の手を握った。
「ほら!いっしょにいこ!」
「あ、うん//」
恋愛の経験が浅い俺はとても嬉しく、恥ずかしかった。
「おい、緑川休み時間、屋上来いよ」
「わかった。」
そう話した。
「ねぇ!奏!私もついていく!」
「え?俺が殺されかけるだけだよ」
「うううん、大丈夫!行く!」
「わかった。」
そして、休み時間。
「来たよ」
「なんで飛光ちゃんと一緒なんだよ、朝も、今も、」
「ねぇ成田くん。私さ、実は奏と付き合ってんだよね」
「え?は?許さないから」
そう言い俺を蹴るために成田は足を振り上げた。すると、
「えへへ」
そう言いながら飛光は成田の足を落として、成田を転ばせた。
「ふふっ!じゃあ帰ろ!奏!」
「あ、うん」
「ちょ、ちょっとまてよ」
成田の後ろにいつもいる二人が話しかけた。2人は俺を殴ろうとした。
「何?いじめちゃだめだよ」
そう言って1人を蹴った。
「ねぇねぇこうなるけど、だいじょーぶ?」
もう1人にそういった。
「今日の所は帰る!」
そういって1人をかつぎ、2人で帰っていった。
「いつもこんな感じなの?」
「え、あ、うん」
「みんな奏の事を弱い扱いしてるけどアイツラのほうが何倍も弱いよね いいとこないしなんか話しかけてくんのうざいし」
「え?…」
「ん?なに?」
「いや、飛光もそんなこと言うんだって思って…」
「嫌いになっちゃった?」
「いや、親近感が湧いてる。もっと好きになった。」
「そう?ありがとう!じゃあ行こ!」
そして教室に戻るとみんなが俺の悪口を言ってなかった。
「成田くん、やられたんでしょ」
「飛光ちゃん 強いんだって?」
「よかったね緑川守られてて」
と、みんなが話す。
「ねぇ、緑川、あんた飛光ちゃんと付き合ってるの?」
「え、うん」
俺は飛光の強さに安心して灯に俺らが付き合ってることをいった。
「じゃあもしかして気になってた奴って…」
「うん!奏だよ!」
みんなびっくりしていた。
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