第24話 四章④『エピローグ』

 ―――鎮守編入試験会場での第二次神災フェーズ2による被害状況の報告。

 今回、編入試験関係者二十七名中重軽傷者は二十四名。

 内一名が敵対勢力『世界救済機構アルカディア』の最高幹部の侵入を許し第二次神災及び第二階悌レベル2の禍神の顕現を確認。

 早急に居合わせた神代、金村の二名が現場に急行するも敵勢力による妨害に遭った為にそちらを対応。

 (妨害は空間を固定させ幽閉させるようなものと推定)

 死者こそ出なかったもの被害状況は多大であり現場責任者である神代千賀が対応し事態を収拾。


 ―――第二階悌禍神の討伐結果報告。

 受験者二名の機転により禍神を討伐。

 同時に『世界救済機構』幹部(以下を病田凪と表す)との戦闘により重傷だが命に別状は無し。(現在入院中で数日中に退院予定)





 ふぅ、と一息ついた金村美穂は一度画面から顔を上げた。

 病院の待ち合い室での作業は身体が痛む。

 そう思いながらも軽く肩を回した。

 もうすぐ退院だというのにある病室では賑やかな声が耳に届いてくる。

 どうやら神代がお見舞いの品を持って行ったのはいいがそれを見て洸太郎と大和の二人が取り合っているようだった。

 重傷だったはずなのに元気なことだ、と少し笑ってしまった。

 気を取り直し美穂はパソコンを開き続きを打ち始める。



 ―――結果として、百鬼洸太郎及び不動大和の両二名を〝対神災禍鎮静守護部隊〟を合格とする。

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Act Cadenza~アクト・カデンツァ~ がじろー @you0812

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