5 be動詞の過去形
それではbe動詞の過去形に移ります。
まずbe動詞の過去形から説明することにします。理解するのが最も簡単ですから。何せ、be動詞はゼロメソッド上のイコールという下描きの意味しかありません。
では、例のとある有名な漫画のフレーズである下記を例として使いましょう。
現在形のbe動詞
Money is power
これを見て翻訳が必要な人はいないと思います。ゼロメソッド英語上では、Money イコール powerという下描きであるだけでしたね。もちろん上記例の内容的は褒められたものではないかもしれませんが、単に英語を下描きでイメージする時には別に問題ありません。
過去形のbe動詞
Money was power
こちらの場合は、Money 過去イコールだった powerという下描きというだけです。こんなこと滅多に言わないとかあんまり聞いたことないという意見があるかもしれませんがゼロメソッド英語上は何の問題もありません。上記の「Money 過去イコールだった power」という下描きをイメージしたとすると、おそらくこの次に来るのは今のpowerは何か相手が下描きを追加するんだろうなとか、例えば自分が今のpowerは何? という質問の下描きを次に追加した方がいいんじゃないかとか、そのようなことをそれを聞いた際に思うことでしょう。
ここでの注意点としては、別の下描きの仕様である「和訳」は当たり前ですが、やはり「絵」でイメージしてはいけないということです。
「絵」には過去、未来は存在しません。「絵」にあるのは完成された現在あるものだけです。ですが、過去、未来は必ずリアルタイムで加筆もしくは修正されるものです。「絵」でイメージしてしまうと加筆・修正不能になってしまいます。「Money 過去イコールだった power」だった確定された「絵」などそもそも描きようがないのです。
下描きという意味合いでは「Money 過去イコールだったというマークをとりあえず置いておこうpower」となるのがMoney was powerです。もし、相手のその意見が違うと思うのであれば、「Money is power」と下描きで修正するよう話せばいいだけです。後者の例でいうとMoneyとpowerは同じかもしれませんが、wasをisで修正したということになります。つまり、会話上では、Money was powerと相手が言ったら、自分が「今も」Money is powerでしょと述べたという感じになりますね。
もっと単純に全体を要約すると、前が単数の場合にはwas、複数の場合はwereという過去イコールだったという下描きを使い後ろには対象の何かしらの単語を使えば良いというのがbe動詞の過去形というだけです。学校で習う補語がどうとか考える必要はまったくありません。なぜなら皆さんは言語学者ではないのですから。
読了お疲れ様でした。
※
くどい注意点となりますが、今回使ったフレーズだけではまったく下描きとして機能しません。つまりいきなり前提もなく上記のような例のようなやりとりで終わることなどありえないのです。下描きの修正・追加による応酬が英会話や文でのやりとりになります。
ゼロメソッド英語 零 @bjc
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