4 一般動詞を使って下描きをイメージ
次は一般動詞でゼロメソッド=「下描き」する方法を試してみましょう。
ちなみに「下描き」とは、絵を描く際に複数線を加えながら輪郭を整え形にすることと同義です。どのように下描きするか、というのが言語により違うという意味合いになります。デッサン方法などは詳しくありませんので、実際どのような方法があるかはわかりませんが、より素人っぽく左から上に線を複数線を足して形を整えていくのが日本語の「下描き」方法だとすれば、右から下に複数線を足して形にしていくのが英語の「下描き」方法、ぐらいのイメージで問題ありません。
それぞれのネイティブスピーカーは、その「下描き」する方法を知っていて使っているに過ぎない、それがゼロメソッドでの考え方です。
*あくまでゼロメソッド上だけの話で、これが正解だというつもりはありません。
では、一般動詞に移りましょう。
ここではやはり史上もっとも馬鹿にされている
I have a pen
を使いましょう。まずシンプルに考えれば良いだけなので、いくつもいくつも単語を使って「下描き」の方法を使う必要はありません。
では、その「I have a pen」で下描きするとすると、
私がいる状態 持つ状態 あるひとつ ペンが存在する状態
この順番で「下描き」をすれば良いのは中学一年生以上の方々であれば、このページ以前をお読み頂いて入ればイメージはできているのではないかと思います。
説明を付け加えると、ゼロメソッド上では「下描き」なのでこれ以上詮索する必要はなく、すでに「一般動詞を皆様は使えるようになった」ということになります。
ですが、三人称単数のsを説明してないではないかと思う方がいるかもしれません。動詞の後にsがついたり、途中が省略されsになったりするあれですね、
こちらも簡単です。
He has a pen
の下描きをイメージしてみましょう。
I (私がいる状態)がHe (何かしかしらの男の人)に変わっただけですね。
もちろんIにしてもHeにしてもそんな絵も顔も存在しません。ですのでただの「下描き」上のマークです。
では、例によって「下描き」のイメージを記載します。
He has a pen
彼の存在を示す状態 持つ状態 あるひとつ ペンがある状態
この順番で並んだ「下描き」があるのみです。
なぜHeの時はhaveがhasになるのでしょうか。簡単です。Iや複数形の時以外の時はそういう「下描き」にした方が描きやすいと昔の人が考えたのでしょう。
それ以上でも以下でもありません。
ひとつ注意点としては、一般動詞を使えるようになったと言っても、上記で使用した英文では何もわからないということです。He has a penが彼はペンを持っているだという日本語だとするとこれで何かわかりますでしょうか? わかりませんよね。前後に何かしらを付け加えてなんとなく「下描き」がわかってくるのです。つまり人が人に伝える際、すぐに理解してもらえるなんていうことは家族くらい親密な距離だとたまには可能かもしれませんが、ほとんどないと考えた方が良いです。
さらにhave hasなどをセットのようにして覚えることも得策ではありません。文、会話で言えばフレーズとしての「下描き」する方法を使わなければならないのに、have hasなんてセットの「下描き」が通常の会話などの状態で存在するでしょうか? しませんよね。ですので単にそう多くはない「下描き」の方法にたくさん触れることを優先し、セットで覚えるような方法からは距離を置きましょう。
これで本日のエッセイは終了です。
少しずつで良いので、「下描き」を使いながら、このエッセイだけではなく、Netflixで音声日本語・英語字幕で観てみる、漫画英語verを読んでみる、英文ニュースサイトを見てみる、映画を英語字幕で観てみるなどをすることをおすすめします。
読了お疲れ様でした。
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