第22話ー③ 冬来りなば……


 帝都

 旧市街


「あっ……がっ……」

「あれま」


 永田は目の前の男が泡を吹いて倒れていくのをへらへらと笑いながら見ていた。


「ありがと、助かったよ」

「閃十郞さん、帝都の裏道は物騒なのよ? お気をつけになって」


 永田に銃を突きつけていた男が首筋に真っ赤なアザを作って倒れている。ロングコートに身を包んだ、この時期の帝都では珍しくもない背格好の女性が永田を軽く睨み付けた。


「あはは、そうねえ。そうするよ」

「殺していいなら、あと三〇秒早く助けられたのですが」


 女性は手にしていた特殊電磁警棒を折りたたみ、コートの内ポケットに戻した。倒れた襲撃者はビクビクと痙攣して、泡を吹いている。女性は男の手に握られたサイレンサー付きのメッセレルE38――官公庁の装備する拳銃としてポピュラー、特別徴税局でも使用中――を拾い上げ、懐に収めた。


「まあまあ、ここは帝都。おそおおくもかしこくも皇帝陛下のお膝元だよ。穏便に穏便に、ね」

「皇帝陛下はリンデンバウムの御料地で静養中ではないですか」

「あはは、細かいこと気にしない気にしない」


 永田がヘラヘラと笑いながらタバコに火を付けたのを見て、女は手を差し出した。


「火、貸してもらえます?」

「はいはい、どうぞ」


 借りたライターでタバコに火を付けをくわえたコート姿の女の見る先で、スーツを着た男達が永田襲撃犯を簀巻きにしてセダンのトランクに詰め込んで走り去った。


「ホテルまでのルートは確保しました。年末の点数稼ぎでしょうが、有象無象が多いこと」

「殺してないよね?」

「ドナウ川で寒中着衣水泳を楽しんで貰っています」

「美しき青きドナウってね。いやあ、楽しんで貰えるかなあ」


 これが特別徴税局の秘密。徴税五課の正体だった。特別徴税局における要人警護や情報収集は彼らの役目で、とりわけ永田や幹部に対する襲撃の大半は徴税五課の手により防がれてきた。


「内務省裏手のゴミ置場にも、二人ほど簀巻きにして放り込んでおきましたから、今後の襲撃は止まるはずです。局長名で帝都に居るはずの局員には安全確保の指示を出しておきました」

「何から何まで、ありがとね」

「では、良いお年を、閃十郞さん」

「うん……ところで、変装はもういいんじゃないの? 

「やれやれ……今回も見破られましたか」


 一瞬永田に背を向け、再び向き直ったときには、そこに現れたのは徴税三課長、アルフォンス・フレデリック・ケージントンその人が居た。


「部下と間違ってくれればよかったのですが」


 ボイスチェンジャーを仕込んだ変装用マスクを近くのダストシュートへ放り込んだロードは、タバコを投げ捨て愛飲の葉巻へとくわえ直した。


 彼が徴税五課長を兼任していることは永田しか知らない。腹心と言える笹岡にも知らせていない徹底ぶりだった。そして五課の人員は永田にも全容が掴めていない。ロード・ケージントンが人選から配置の一切を判断して指示を出しており、実際に何人の課員がいるのかも定かではない。


 実のところ、課長がロード・ケージントンというのも、永田が口頭でそう告げたのみで公的な辞令が出ているわけでもなく、ロード自身がどこかの誰かを課長に据えて、自分は駒として動いている可能性すらある。予算は特別徴税局の他の予算に巧妙に織り込まれ、総務部長はもちろん監理部長、調査部長をして今まで気付かれていなかった。


 なぜこのような回りくどい組織にしているかと言えば、非合法な仕事をする組織を内部に抱え込むことが、特別徴税局としてのリスクになることを永田が危惧していたからだ。


 しかし、これをロード・ケージントンが了承したのにも裏がある。永田は知る由もないが――知っていて黙っているのかもしれないが――これは内務省内部における勢力争いも絡んでおり、マルティフローラ大公を擁し権限拡大を狙う統制派と、一省庁としての分を弁え法秩序に殉じようという保守派の抗争でもあり、ロード・ケージントンは後者の派閥に属していた。


「他の局員はどう?」

「調査部長は無事、ご自宅へ。総務部長、徴税部長、監理部長、いずれもすでにホテルにご到着。帝都滞在の局員にいくつか内務省の虫が集っていますので、監視は続けておきます」

「うん、年末年始まですまないねえ」

「いつものことです。それでは、改めまして良いお年を」

「ロードもね」


 軽く頭を下げてその場を後にするロードから、タバコを捨てようと永田が一瞬目を逸らした。次に同じ方向を見たときには、すでにロード・ケージントンの姿はなかった。公安仕込みの動きは、永田にとって見れば魔法も同然だ。


「ロードを公安から引っこ抜いといてよかったなあ……」


 もしロード・ケージントンが内国公安局にいたならば、永田はとうの昔に行方不明になっていたことだろう。自分自身の先見の明を誇りながら、永田もまた夜の帝都の闇に消えた。



 ホテル・ベルヴェデーレ

 斉藤の部屋


「ソフィ、シャワー浴びてきたら?」

「えっ!? あっ、その……そう、させて、もらおうかな」


 ソフィは声をうわずらせ、バスルームへと引っ込んだ。


 お互い交際経験がないわけでもないのだが、二人とも表層自意識部分では当然、未だタダの同僚であるという認識なわけで、そんな二人が成り行き上同じ部屋で一晩過ごすということで、やや互いに戸惑いを超えて混乱していた。


 そんなソフィを見送りながら、斉藤は珍しくビール缶を一気に半分ほど煽った。アルヴィンが斉藤のこの状況を見れば、ウブなネンネじゃあるめぇしと笑い飛ばしただろう。優秀な斉藤は先輩達の仕事のノウハウを遺憾なく吸収し、それを超える能力を発揮してきたが、残念ながら、いや幸運なことに斉藤にはアルヴィンやハンナの軽薄さは受け継がれることがなかった。


 やることもない斉藤は手持ち無沙汰になり、盗撮盗聴の類いが行われていないか端末に入れておいた検知・妨害プログラムを実行したが、反応はなかった。チェックイン時にも行ったが同様の結果だった。なお、このプログラムは基礎設計をハーゲンシュタイン博士、実装は瀧山徴税四課長自ら行ったもので、検知率と妨害成功率はそれぞれ一二〇パーセントと豪語する。


「妙なことになっちゃったなあ……」


 一方、バスルームに入ったソフィはソフィで頭を抱えた。


「な、なんだか妙なことになっちゃってない……?」


 ハンナなどがこの様子を見ていたら、やはりウブなネンネじゃあるまいしと笑い飛ばしただろう。お互いとっくに二〇代も半ばだというのに、アルヴィン流に言うのなら一面が色濃く残っていた。


「おっ、お待たせ……」


 ソフィがバスルームから出てきたが、斉藤は危うく口にしていたビールを吹き出すところだった。


「……ごめん、僕のサイズに合わせて貰っていたから」


 斉藤は度々このホテルを使っていたので、予約する時にすでに前回の宿泊時の注文も同時に反映されている。部屋に備え付けのバスローブは斉藤の体格に合わせてSサイズが用意されていた。当然、斉藤より上背があり、また女性としての恵まれたスタイルが、まったくサイズの合わないバスローブを押し上げる。さすがの斉藤も同僚のあられもない姿に目のやり場に困りながらも、横目でつい追ってしまう。


「あ、あはは……毛布、借りるね」


 ソフィはベッドの角に纏められていた毛布を手に取り、羽織ってからソファに腰掛けた。〇時も回って各チャンネルは深夜帯番組に移行していたが、妙な沈黙が部屋を満たし、二人は互いの存在をできるだけ意識しすぎないようにテレビの画面を見つめていた。


「誰が襲われたんだろう?」

「局長名で出てたけど、まさか局長ってことはないよね」

「……まっさかー」

「あ、あはは、そうだよね」

「局長だからなあ……」

「局長付の仕事って、大変?」

「まあ、色々忙しいけど、面白いよ。西条さん達ともよく話すから、印象が変わるし」

「……斉藤君、休暇中はずっと帝都にいるの?」

「まあ、そのつもりだったんだけど……あんまりよくないのかな、居座るのも」

「いっそ、もっと遠出しちゃう?」

「そうだなあ……久しぶりに熱海なんてのもいいかな」

「アタミ?」

「ああ、極東管区の日本地区にある温泉地さ。昔、クリスと……いや、やめとこう」

「ごめん……」


 しかし、斉藤一樹という”男”を一言で言い表すのであれば、ムッツリスケベの一言に尽きると、街中での斉藤の目線を追っていたアルヴィンは評したというが、その通りだった。他愛のない雑談で気を紛らわすようにしていた斉藤だったが、彼も男ではあった。


 毛布に包まって小さく体操座りをするようなソフィの太ももはチラチラと見えていたし、胸元はタオル地が押し上げられている。


 斉藤ならずとも目で追いたくなるというのは男としての人情だろう。


 さらに下世話な話をするならば、今年の初めに大学時代からの交際相手クリスティーヌ・ランベールと分かれてから斉藤は一切の性行為を行なっていなかった。仕事の忙しさに紛れていた性欲が、ここでいよいよ首をもたげたとしても、何ら不思議ではなかった。


「わ、私もなんか飲もうかな!」

「う、うん。まだビール入ってたよ」

「そ、そうだね」


 ソフィとて少女ではない。これまでの交際人数は二人で、現在パートナー不在なのは、特別徴税局という大宇宙の孤島のような職場環境によるところが大きい。学生時代までの彼女は異性からの引く手数多あまた、言い寄る男は星の数ほどだった。


 そんなソフィだからこそ、しかも憎からず思っている相手と同室ともなれば、その視線にも否応なく気付くものだった。


「か、かんぱい?」

「飲み直しってことで」


 ベッドに腰掛けた斉藤と、ソファのソフィが軽く缶を打ち合わせる音が、小さく部屋に響いた。時計の針はまだ二四時を差したばかりだった。



 ヴィオーラ伯国

 首都星ウィットロキア

 センターポリス郊外

 デルプフェルト子爵邸


 特別徴税局徴税一課員兼徴税特課作戦係のゲルトルート・フォン・デルプフェルトの実家はヴィオーラ伯国首都星ウィットロキアにある。


 この”フォン”は伊達や酔狂ではなく、ヴィオーラ伯国建国時の功臣であり、長年初代ヴィオーラ伯爵を支えたアレクサンダー・デルプフェルト伯国内務大臣を祖とした歴史ある子爵家の令嬢だからこその”フォン”だった。


「ゲルト! お前またよくこの家の敷居をまたぐ気になったな!」

「はぁ~? 家にいつ帰ろうがアタシの自由でしょ!?」

「小娘が……!」

「お父さん、ゲルト、年末久々に家族が揃ったのだから静かにご飯でも食べなさいな」

「母さんは黙ってなさい!」

「黙ってろとはなによ!? せっかく親子揃ったんだから飯くらい落ち着いて食べなさいよ!」



 しかし、ゲルトはそんな名家の気風に馴染めず、半ば出奔して帝国軍に入り、それが何の因果か国税省特別徴税局へと所属を移していた。すべて、子爵本人には何の承諾も報告もないまま進められていた。


 それでもゲルトが久々に実家に戻ったのは、先代子爵であり病床に伏せりがちになったゲルトの祖父、フランク=ヴァルターの見舞いも兼ねてだった。


 しかし、祖父の見舞いを終えた彼女と父親シグマールとの再会は最悪の展開を迎えていた。一触即発、許されるのであれば銃なり剣なり抜くだろうとは、母であり子爵夫人のアンドレアの言葉だった。


「大体お前は何の相談もなく――」

「親父に言われる筋合いなんかないわ! そもそも――」


 食卓を挟んでの口論は一〇分にも及んだが、いよいよスープが冷め切るというところで、アンドレア・フォン・デルプフェルトが机を叩いて、バゲットをゲルトとシグマールに投げつけた。


「アタシがせっかく作った料理が食えないって言うなら二人纏めてマスドライバーで打ち出してやる! 飯くらい静かに食ってから好きなだけ殴り合うなりなんなりしなさい! 何か文句は!?」

「いえ……」「ありません……」


 デルプフェルト子爵家は、当主こそシグマールだが、裏の当主はアンドレアだ、という陰口もヴィオーラ伯国貴族社会ではまことしやかに唱えられていたが、それはこの激情家の家族の中でも、輪を掛けて激情家と評判の夫人の存在が、裏打ちしているものだった。


「こんなことなら帝都で斉藤でも誘って遊ぶんだった」

「ん? ゲルト、斉藤ってどなたかしら?」

「え? ああ、特徴局の同僚でね」

「男か?」

「まあ、うん」

「お前もいい歳なんだから、そろそろいい奴を見繕えよ。まあお前のような娘を嫁に貰う物好きも居るまいが――」

「なんだとぉこのクソ親父! アンタに言われたくないわよ!」


 シグマールの多分に侮蔑を含んだ言い方にはゲルトもすかさず応戦する。


「なんだと――」

「ゲルト! あんたお父さんが物好きだって言うの!?」


 ゲルトの言葉はさらに第三勢力アンドレアの介入を呼んだ。


「物好きじゃないの! お母さんもお母さんよ!」

「母さんを悪く言うな!」


 ちなみに、ゲルトと父親シグマール、それに母アンドレアを交えた喧嘩は数年ぶりだが、この家の家令を務めるワシリー・カンジェンスキーによれば、この程度はゲルトが実家に居た頃は日常茶飯事で、親子同士のスキンシップとのことである。


 いずれにせよ、ゲルトはこのあと翌朝には帝都行きの高速船に乗っていた。



 帝都ウィーン

 ホテル・ベルヴェデーレ

 斉藤の部屋


『帝都中央放送、ウィーン放送局はこれにて通常放送を終了致しました。引き続き、航路安全情報をご覧下さい。太陽系の天象情報、交通情報、渡航安全情報をお伝えします。月、第二九〇航路帯――』


 午前二時を差す時計の針、帝都中央放送ウィーン放送局が航路情報に映ったところだが、まだ斉藤とソフィは寝ていない。テレビを見ながら、埒もない会話を続けていたし、お互いに冷蔵庫のビールなどとっくに飲み干し、さらに追加で普段なら手を出さないだろうワインまで空けていた。しかし酔いが一向に回らず、寝ることも出来ずにいた。いっそ酔いつぶれて寝てしまえれば気が楽だったのに、と斉藤はワイングラスを恨めしく睨み付けた。


 斉藤は元々そうアルコールに強いわけではなかったが、だらだらと長時間掛けて飲む分には問題は無い。普段局内の飲み会で潰れるのは、短時間に大量に飲まされるからだ。


 ともかく酒に罪はないのだが、いかんせんこの二人は身持ちが良すぎた。いっそ欲に任せて一夜のアヴァンチュールと洒落込める程度にだらしがなければ、互いに気が楽だったことは言うまでもない。


「まだ居る……」


 ドアチェーンをしたまま扉を開けてエレベータホールを見た斉藤が首を振る。先ほどと立っている人間の性別は変わったが、雰囲気はほぼ同じ。明らかに宿泊客ではない女が待合用のソファに腰掛けていた。


「ソフィ、そろそろ寝ようか……」

「そうだね……」


 いよいよ観念した斉藤が、ソフィに促した。無理矢理にでも寝てしまえば、翌朝になればもうこんなことで悩む必要はないのだ、と。


「ベッド使いなよ。僕がソファで寝るから」


 斉藤が借りた部屋は、というよりこのフロアの部屋はすべてダブルベッド一つのグレードだ。斉藤はソフィにベッドへの移動を促した。


「えっ!? 悪いよそんな。私の部屋じゃないんだから、斉藤君がベッドで」

「ソフィにそのソファは狭いよ。せっかくの休暇なんだ。ぐっすり寝たいでしょ」

「斉藤君だってそうでしょ?」


 一人掛けを前提にしたソファは、斉藤でさえ身を屈めないと横になれないものだった。実は座面と背もたれをきちんと展開すればエクストラベッドとして使えたのだが、普段から一人でこの部屋を使っていた斉藤にそれを知る由もなかった。


「いいよ。僕は……それじゃ、おやすみ」

「もう、ガンコなんだから……」


 ベルヴェデーレは中級クラスのホテルだが、妙に格式張ったことをしたがるのか、今時珍しいアナログ時計が部屋には設置されている。カチッ、コチッという秒針の音がイヤに大きく響いた。


「……」


 斉藤は寝るに寝られず、ソファをそっと抜け出してバルコニーに出ようとカーテンを少し開いた、が、すぐに閉めた。


 一つには、思いの外外灯が明るく、寝ていると思われるソフィを起こしてしまいかねないこと。もう一つは、その外灯に照らされてこの時間帯にはあまりにも不自然な男の姿が、道路を挟んだ向かい側の道路に見えたからだった。


(こんな時間まで見張りか。ご苦労なことで)


 斉藤はソファに戻り、天井を見上げた。果たしてこういうときにタバコでも吸えるなら、少しは気も紛れるんだろうかと考えていた。


 ハイスクールのティーンエイジャーでもあるまいし、とこの二人の煮え切らない行動を見ていればアルヴィンが溜息を吐いたことだろうが、生憎彼はマッドサイエンティストと共にカール・マルクスにいるのだった。



 永田の部屋


「いやあ、こんな時間まで、ほんとにほんと、ご苦労さんだね」


 永田はバルコニーに出てタバコを吸っていた。オマケに片手にはビール缶を持っている。下手をすれば狙撃すらあり得る状況なのに、永田は気楽だった。あまつさえタバコを手にした右手を監視の男に向けて掲げて見せた。


「できるもんならやってごらんよ、ってね」


 永田は挑発するように手をヒラヒラと振って、さらには左胸を指さして見せた。挑発というにもほどがあるし、幼稚でもあった。ロード・ケージントンの言うとおり、彼らは監視のみ命じられていることが明らかだったからこそ煽っていた。


 道路からコチラをそれとなく見上げていたスーツの男が、くわえていたタバコを放り地団駄を踏むように足で揉み消すと、迎えに来たらしい車に乗り込みその場を去った。

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