第10話-① 特徴局の冬休み

 太陽系 第三惑星地球

 第一軌道エレベーター ヴィルヘルム

 レストラン・モルゲンロート


「それじゃあ、今年も一年お疲れさまでした」


 帝国暦五八八年一二月二八日。特別徴税局は今日が仕事納めである。その日の業務を終えた徴税三課の斉藤、アルヴィン、ハンナは第一軌道エレベーターヴィルヘルムの低軌道ステーションにあるレストランで、忘年会と言うにはささやかな酒宴の席を設けていた。ハンナがワイングラスを掲げ、他の二人もそれに倣う。


「斉藤君。本当に今年は大変だったと思うけど、よく付いてきてくれたわね」

「いえ、ハンナさんやアルヴィンさんのおかげです。課長にも度々お世話になりましたし」


 斉藤にとって、これは本心だった。何せ入局してからというもの、アクの強い特徴局員との遭遇から間をおかずに銃弾飛び交う初の強制執行現場に放り込まれ、戦闘機に乗って高G機動の洗礼を受け、挙げ句女装やらアルコールハラスメントやら何やらで、斉藤のこの一年というのは自律神経が崩壊する毎日だった。しかし、ここしばらくはそれらも改善されている。


「親父さん、今頃何してるんだか」

「あれでもマルティフローラ大公国のお貴族様でしょ? 家の当主の仕事があるのよ」


 忘れられがちであるが、ロード・ケージントンのロードは自称や伊達や酔狂ではなく、歴代のマルティフローラ大公の補佐役であったケージントン帝国伯爵家の当主だからそう呼ばれている。大公直参とも言われていた時代もあるが、今は遠い昔の話。現在はその関係も疎遠で、それがロード・ケージントンの特別徴税局勤務にもつながっている。


「お前は地球行きか。実家に帰るのか?」

「はい。アルヴィンさんはどうするんですか?」

「実家なんざないしなあ。とりあえず歓楽街巡りさ。低軌道ステーションはその辺りが豊富でなあ」


 相も変わらぬ女好き。トリスタン・アルヴィン・マーティン・ウォーディントンという男の休暇の過ごし方は一万光年彼方の帝国辺境だろうと、帝国本国だろうと大した違いはない。性風俗業とは人類が生きる限り必要とされる存在だったし、一夜の刹那的な愛を求める男女も星の数ほどいる。


「仕事始めまでにはちゃんと戻ってきなさい。それと、変な病気うつされるんじゃないわよ」

「へいへい。で、主任様はどうするんで」

「バーデン=バーデンのスパ巡り」

「俺と大して変わんねえじゃねえか」

「アンタのいく風俗店とれっきとしたスパを一緒にしないでちょうだい!」


 その後、食事を短めに切り上げた三人は、思い思いの場所へと散っていった。斉藤は実家のある極東管区日本列島の東京市へと向かう旅客機に乗り込み、機上の人となった。



 帝都ウィーン

 レオポルトシュタット地区

 レストラン・下田


 帝都ウィーンは旧地球連邦どころか、地球に統一政体が生まれる前から続く古い都市であり、多くの建造物が時代と共に近代化され建て直されているとはいえ、他の欧州諸都市と同様の建築様式が多い。しかし、永田達特別徴税局の部長級以上が集うレストラン・下田は、外観こそ帝都ウィーンの町並みに溶け込むが、内装は料亭そのものだった。永田の数少ないお気に入りの店で、国税省本省勤務時代にも利用して、その際に気に入っていた経緯がある。


「業務終わりですまないね、集まってもらっちゃって」


 特別徴税局は帝都にその根を下ろさず、全帝国領を飛び回る特異な部局だ。しかし、永田以下、特別徴税局幹部クラスには年に数度、帝国国税省庁舎に必ず出頭する仕事があった。それは国税大臣訓示を、本省職員と共に拝聴するという仕事である。


「永田や僕は独り身だからいいとして、西条部長は極東までの便をキャンセルさせてしまってるんだよ?」


 笹岡が呆れた様子で、向かいに座る西条を慮った。タダでさえハードワークを強いているのに、こうして永田の気まぐれに付き合わせてしまうことを、永田の同期である笹岡は気にしていた。


「ははは、西条君は気の毒なことをしてしまったね。すぐにでも自宅に行きたいだろうに」


 反省の見えない永田に、西条は首を振った。


「いえいえ、娘も妻も、吾輩の職務についての理解が深いので」


 特別徴税局でも数少ない妻帯者である西条は、本来であれば仕事納めと同時に極東は日本列島、東京にある羽田極東宇宙港へと向かう予定であった。それをキャンセルさせたのは、他ならぬ永田である。


「明日の早朝便を押さえといたから、これ使って」

「お気遣い感謝いたします」


 永田は背広のポケットから、極東行きの旅客便のチケットを西条に手渡した。その当たりの心遣いが出来るのは、永田の意外な一面である。


「さて……本当は乾杯と行きたいんだけど、アルコールが回る前に話しておきたいことがある」


 そう言うと、永田は卓上の投影ディスプレイを立ち上げた。映し出されたのは皇統選挙の予想紙の紙面だった。


 帝国の歴史で、皇帝選挙が賭け事の対象になったのはさほど新しい文化ではなく、第四代皇帝退位の頃からアンダーグラウンドでは盛んに賭けの対象とされていた。しかし、大っぴらに行われるようになったのはここ二〇〇年ほどのことである。帝国政府公認のブックメーカーでは、ありとあらゆる物事を賭け事の対象としているが、皇帝選挙は回数が少ないだけに始まるとなればお祭り騒ぎになる。


 次期皇帝を定める皇帝選挙が最後に行われたのは当然当代皇帝バルタザールⅢ世が選出された半世紀前であり、ギャンブル界ではこの話題で持ちきりだ。


「帝都まで呼びつけておいて賭け事ですか?」


 ミレーヌが眉をひそめるが、彼女も予想紙の紙面を精読するのを忘れない。なんだかんだ、帝国の一大イベントとして定着しているのが皇帝選挙である。


「まあまあ、チョット気になることがあってね」


 地球帝国初代皇帝メリディアンⅠ世は、地球帝国建国当初から後継者を選ぶ方法に苦心していた。血縁による世襲では、いずれ臣民の信頼を得られなくなる危険が大きい。メリディアンⅠ世は人類帝国を築き上げた希有な夢想家であったが、自分の子孫に対して過度の期待はしていなかった。そもそも、メリディアンⅠ世は独身だった。


 メリディアンⅠ世の側近、彼が地球帝国を建国する際にも付き従った腹心中の腹心、宰相アドルフ・ライヒェンバッハが考案したのは、皇帝になるべき候補、つまり皇統を帝国上流階級にもうけることで、この中から候補者を選出する方法である。ライヒェンバッハはこの方法が採用されたのを確認する前に死没したが、結果としてメリディアンⅠ世は彼の案を今後の帝国皇帝の選出方法、皇帝選挙として定め、現在に至る。もっとも、無為に貴族階級を作ったのではなく、皇統の第一世代は帝国建国の功臣の中から、メリディアンⅠ世崩御の後に爵位を授けられた者で構成されていた。


「やはり本命はマルティフローラ大公ですか」


 マルティフローラ大公国領主を務めるのが、帝国でも唯一の大公、マルティフローラ大公家である。現在の当主はフレデリク・ノルトハウゼン・マルティフローラ・ヴィルヘルム。甘いマスクと軍事・経済に明るいとされ、臣民からの人気も高い。


「対抗がギムレット公爵? ホントですか、コレ」


 メアリー・フォン・ギムレット公爵は近衛軍司令長官元帥。一時期は死亡説も流れていたが、数年前に突如として帝国皇統社会に復帰。近衛軍総司令官を拝命してからは弱体化していたお飾りの近衛軍を短期間で強化し、自らはド派手なパフォーマンスと過激な発言、そして自ら帝国中を動き回る行動力で各地の問題をいささかドラスティックに解決していき、マルティフローラ大公並みの人気を得るに至り、一部からは歩く重荷電粒子砲、過激と過剰が服を着て歩いているなどと徒名は数多い。帝国第五代皇帝にして初の女帝、エカテリーナⅠ世の再来などと言われる女傑だが、ギムレット家は火星開拓団の技術顧問団の末裔で、超空間潜行機関の開発後、爆発的に拡大した帝国の版図内において数多の惑星を開拓し、惑星開拓庁に君臨してきた一族である。切れ長の目に整った顔立ちは強気な彼女の性格を忠実に表している。


「最近の宮廷事情がよく分からなかったんで、僕もビックリしたんだよ。まさか五年で皇統会議に拡大派と維持派が出来てるなんてね」


 皇統会議は既定路線の再確認がその存在意義だ、と永田は税務省本省勤務の時に教えられたことを思い出した。だからこそ、先代皇帝ナディアⅠ世の時代から当代皇帝バルタザールⅢ世の時代まで、特に帝国の国政というのは、大きな変化を起こさず安定していた。しかし、近年これに大きな動きがあった。皇統会議の参加者に二人も参加者が増えたのである。


 一人はギムレット公爵、もう一人は五年前、辺境宙域に新設された新興領邦国家のピヴォワーヌ伯国の領主、オデット・ド・ピヴォワーヌ・アンプルダン伯爵。二人ともまだ若いとはいえ、実力は確かなものだった。


 帝国皇統貴族、中でも皇帝選挙の出馬権があるのは公爵以上の皇統と、領邦国家の領主のみであるが、ほぼ領主の皇統のみから選ぶのが不文律だった。基本的には世襲の皇統であり、メリディアンⅠ世は自身の血縁による世襲は避けたが、そのほかのものによる皇統の世襲は、なし崩し的に認めてしまう結果となっていた。それでも、皇統は自らを律し、自分の子孫が皇統としての道を外れないように育て上げることも、義務として課していた。帝国が五〇〇年を越える歴史を築いてこられたのも、各皇統家の意地と尊厳あってこそである。もっとも、長い歴史の中では、その中にも些か変わり者は出てくるものだが。


「フリザンテーマ公もまあ候補ではあるなあ。大穴狙いの笹岡君的には、ピヴォワーヌ伯推したいんじゃない?」


 フリザンテーマ公爵はマルティフローラ大公に次ぐ古い家柄だが、大公に比べて老齢の六七歳。政治思想もマルティフローラ大公寄りである。


「それは永田、君のことだろう? それにピヴォワーヌ伯とギムレット公は昵懇の仲だ。ピヴォワーヌ伯だってギムレット公に譲るさ」


 ピヴォワーヌ伯爵は帝国領邦で最も新しいピヴォワーヌ伯国領主を務める。現当主はオデット・ド・ピヴォワーヌ・アンプルダン。皇統会議のメンバーではギムレット公の次に若い三二歳。義理の姉妹であるギムレット公と並ぶと、どちらが公爵だか分からないというほどで、スタイリッシュな容姿と年に似合わぬ発言の重厚さと、惑星開拓のアンプルダンとまで言われる開拓事業のプロフェッショナルとしての有能さ、そして領邦国家の領主として重要な柔軟性を兼ね備えた人物である。


「やれやれ。予想のしがいはあるけれど、荒れるかなぁ、これ」


 永田は安物のペンを片手に、手帳に何事か書き込んでいる。帝国でもある程度の地位にある人間は、皇帝選挙、そして皇統貴族の動きには敏感でなければならない。皇統に取り入ろうとする者、皇統の動きを警戒して対策を打つ者。人によって、得た情報を生かす道は様々だが、特徴局においては後者である。特徴局はその出自そのものが、領邦国家による国税当局への武力介入からの警護を目的としているためだ。


「帝国の省庁って、皇帝が代わるたびに入れ替わることが多いでしょ? で、僕らはどうなるかなぁ、と」

「……それはつまり、特別徴税局お取り潰し、と言われるのか?」


 西条が声を一段と低くして――それでも部屋の外まで聞こえそうな音量だが――言ったので、永田と笹岡以外は息をのんだ。実を言うと、この時点で永田は本省が本気で解体を検討しているのを、内務省の資料で知っていた。


「考慮しといて損はないからね。それに、僕らだってただ取り潰されるのを指をくわえてみているわけじゃあない」

「どちらにつくか、ということですか……ただ、本命に掛けるのは反対です」

「ふうん、どうしてだい、西条君」


 永田が興味深そうに首を傾げてみせると、西条は愛用の手帳を取り出した。


「年次調査の段階で、マルティフローラ大公国をはじめ、現在の拡大派には不穏な動きが多すぎます。例えば、過日のヴィルヌーヴ子爵への税務調査における事案ですが、彼はそもそも、マルティフローラ大公派であると名言しています。実際の動きについては確証が取れていないので、各領邦の国税局もまだ動き出せないようですが」

「笹岡君の見解は?」


 永田はたばこをくわえたまま話を聞くだけだった笹岡に話を振った。


「星系自治省に同期が居てね、最近連絡したときに妙な話を聞いたんだ。どうも星系自治省の内部で、辺境自治共和国の権限を制限しよう、という話が出ているらしい」

「ふうん。言い出しっぺは誰だろうね。内務省かな? 戦時体制への移行、ということか」

「そうだね」


 ここまでは永田の台本通りである。今回態々永田が幹部を集めたのは、ここで特別徴税局の命運を任せるに足る人物を決めること。そして永田はすでにその人物を決めていた。


「マルティフローラ大公やフリザンテーマ公辺りが余計なこと口出ししてるんじゃない?」

「自治共和国の権限制限って、つまり属領化を推し進めるのですか?」


 ミレーヌの言葉に、セシリアが露骨に顔を歪めた。


「自治共和国の戦時体制発令は、現状では自治政府首相の権限。もちろん帝国本国からの指示にはある程度従うだろうけど、戦時体制発令した途端、税は上がるし生活の制限も増えるし、そんなことしたら、辺境が一斉に蜂起しかねないわ」

「そりゃあ嫌がるよねえ。ここ一〇〇年で発令したのは、ピヴォワーヌ伯国くらいじゃない?」

「それも半年間程度でしたからね。永続的に出されるようなことになれば、荒れるでしょうな」


 西条が締め括ると、永田と笹岡以外の人間は暗澹とした表情だった。


「で、それとうちの局の存続につながる理由は?」

「軍拡に努める拡大派としては、本来納税すべき税をも軍拡に回したいのがホンネだ。そもそも、我が帝国本国から領邦国家に課せられた税は、無秩序に領邦国家が軍事予算を増大させられないようにするかせでもある」


 西条の疑問には、笹岡が半分ほど吸ったたばこを揉み消してから答えた。


「チョット待ってちょうだい。領邦軍はあくまで領邦防衛が主任務でしょ? 納める税を使って、帝国本国が監理している各方面軍が辺境惑星連合を征伐するんだから、それは関係ないことよ」


 ミレーヌも自分が言っていることがお題目ということは知っていた。いざとなれば領邦軍が外宇宙への展開をしないなどという法はないのだから。


「独自に戦力を揃え、自らの権益を確保する。拡大派の連中はそれをこそ望んでいるのではないか?」


 西条の疑問は当然のものだった。そもそもヴィルヌーヴ子爵の脱税はそれを目的としたものだったからだ。


「たしかに、今の領邦国の版図は、あくまで皇帝陛下のご裁可によって定められたモノ。居住惑星系の少ない領主やがめつい皇統が、こぞってマルティフローラ大公の支持に回ることも考えられますね」


 やれやれと言った様子のミレーヌがこめかみを押さえる。結局いつの世も私腹を肥やす人間は後を絶たないということを再認識していた。


「領邦税や国防税のように中央に納める税金は邪魔でしかない。納めるべき税金を納めないなら、僕らが出撃してくる。つまり、連中にとって特徴局は目の上の癌細胞、ということなのかなあ」

「癌細胞ですか。まあトップの意向に関係なく勢力を拡大し続けましたからな」


 西条が諦めきったような口調で言ったが、永田はなぜか自慢げな笑みを浮かべてうなずいた。


「局長が六角の意向を無視して好き勝手にやるからでは?」

「いやぁそれほどでも」

「褒めてませんが……」


 セシリアらしからぬ鋭い指摘に、照れくさそうに永田は頭を掻いた。


「のうのうと国税を滞納してる連中を見逃すことはできないんだよねぇ。ほら、根が正直だし正義感に満ち満ちてるでしょ、僕」

「たとえ相手が領邦国であろうとも、税の滞納は許されんことだ。吾輩は局長の考え方に同意する」


 西条は永田の言葉の後半はとりあえず聞こえなかったフリをして、前半部には同意した。


「まあ、そうじゃなきゃ僕だって永田についてきていないからね」


 笹岡も三本目のたばこに火をつけながら言った。ちなみに笹岡愛飲のたばこは帝国たばこ協会謹製のマリーナフカである。


「……つまり、我々としては維持派のギムレット公爵を推す、ということですか?」


 ミレーヌの言葉に、永田は肩をすくめた。


「僕らに皇統会議の投票権は無いんだよ。もちろん、組織としてギムレット公爵にお力添えするということは、やぶさかではないけどね」

「ギムレット公が税に関する不正を働いても、それを見逃すと申されるか」


 西条が不服そうに永田を睨み付けた。普段から摘発するより揺するための材料にする方がいい案件は渋々見逃している西条としては、あまりそういうものが増えるのを好ましくは思っていない。


「いやいや、彼女はそんなに阿漕あこぎな真似はしないよ。僕らに求められている役割は、多分今まで通り、税を公平に徴収することさ」

「でしょうね。ついでに私達が民衆の不満を引きつけてくれればいいくらいの」

「サンドバッグですか」

「デコイとも言える。確かに今と変わらんな」


 永田が胸を張って見せたが、それをみたミレーヌ、セシリア、西条は溜息をついた。


「あれー? なんか思ってた反応と違うなあ。ま、いいや。じゃ、まあそういう感じで、仕事の話は終わり。食事にしようか。女将、お酒と料理お願い」

『はい、かしこまりました』


 永田が手を叩くと、酒やら料理やらが机の上に所狭しと並べられる。


「じゃ、とりあえずまあ。今年も乗り切れましたってことで、乾杯」


 簡素な永田の言葉と共に、特徴局幹部一同もようやく忘年会へと突入した。

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