第114話 ゲーム作りよりシナリオ作り

先日、業務委託契約が終了し、約6年間携わっていたゲームの制作から離れることになりました。スクリプターとして6年、シナリオライターとして3年、仕事をさせて頂きました。色々と学ばせて頂き、感謝です。


スクリプターとして勤務して3年目が経った時、会社に「シナリオもやりたいです」と言って、キャリアもない、どこの誰かもわからないフリーランスの自分にシナリオのお仕事を与えて下さり、本当に感謝です。


学んできたことはこれまでの備忘録に書いています。興味ある方は、見て頂ければと思います。


で、次なる仕事に向け就活中なのですが、今は「自分は何を仕事にしたいのか?」と自分自身と対話しています。なんだか就活中の学生みたいです。


今思うのは自分はゲーム作りよりシナリオ作りに情熱を持っていること。転職エージェントの人に「ゲーム会社で働いていたのだから、ゲームプランナーには興味ないんですか?」と聞かれても心は動きませんでした。ゲーム制作としては、シナリオライター、スクリプター、デバッカーなどのゲーム制作の下流工程の職種→プランナー→ディレクター、もしくはプロデューサーが一般的なキャリアの築き方と言われています。


ゲーム作りに対して情熱を持っているなら、その道も有りかと思います。しかし自分にはそこまでの情熱は正直ありません。物語を書きたいという思いのほうが強いです。まあゲームのシナリオライターとしてはあるまじきことなのかもしれませんが、これはこれで書き手として正しいことなのかもしれません。


以前の備忘録にも書きましたが、ゲームのシナリオライターに求められることは、面白い話を作る能力よりもゲームの世界観や設定、ディレクターの指示に合わせられる適応力、柔軟性。こんなキャラを作りたい、好きな話を書きたい、自分の思想を表現したい、ということを優先するなら小説という方法のほうが適しているのかなと思います。


書き手でありたい。それは必ずしもゲームクリエイターを意味しない。ゲームを作りたいというより物語を書きたい。これが現在における自己対話の結論です。自分はタイプ的に小説家のほうが合ってる気がしますが、才能がアレで…。もちろん、ゲームのシナリオライターも面白い仕事ではあるのでチャンスがあるならチャレンジしてきたいです。


年齢も若くないので、そろそろ残りの命を燃やせる道を定めたい。今回の契約終了はそのことを考えるいい機会なのかもしれません。書き手として食っていく! と願望だけ最後に言っておきます。


職を失い、将来に対する不安がないわけではないですが、それを含めて人生楽しみたいと思います!


こんな自分ですが応援して頂けたら幸いです。ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

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