第110話 安易にイチャイチャさせない
先日、ディレクターからとあるシナリオのフィードバックを頂きました。
そのシナリオで自分はある女性キャラとモブの男性がいい感じになるような場面を書きました。その場面について、ディレクターからご指摘頂きました。ありがとうございます。大変参考になったので、一部ぼかして共有したいと思います(ほぼママです)。
「このシナリオの中で、女性キャラがモブ男性に惹かれている(結婚をしても良いかもと感じている)描写がありますが、キャラクターを商売にするコンテンツの中でキャラクターに特定の恋愛対象(のようなもの)を設定するのはあまり良い事ではありません。」
まず前提として主要なキャラに対して特定の恋愛対象を作らないほうがいいとのご指摘。理由は以下です。
「そのキャラを好きなユーザーから見ると裏切られたように感じられてしまいます。…実際、〇〇のイベントでは美少年キャラと仲良くなるモブ少女が出てきた際に女性ファンからかなり強い反発が見られました。とある学生キャラが好きなユーザーも馴れ馴れしいとある女性キャラとベタベタしているのを嫌う傾向があります」
アイドル(あるいは有名なスポーツ選手)が結婚するとファンが裏切られたと感じてしまう現象に似てるってことですかね…。ただし、これは後付けのケースによるとのこと。キャラ付けの場合は許容範囲になるのだとか。
「ダメ男に好かれるとある女性キャラの場合は「男を見る目がない」というキャラ付けとして機能しているので、あまり強く叩かれる要因にはなっていません。」
「いかついとある男性キャラにも婚約者がいますが、これはいわゆるストレートな「イケメン枠」ではないこと、またキャラクターの設定として登場段階から設定している事なので批判の対象とはなりにくいです」
「子供っぽいとある女性キャラや常に彼女作りたいと言ってるとある男性キャラも「惚れっぽい」キャラ付けなので許容範囲になります。」
キャラ付けの範疇であれば、特定の異性がいてもは批判の対象になりにくいってことですね。
で、どうしても特定の相手を登場させたい場合は以下の方法がいいのだとか。
「そういう特定の相手がいたが実際にはクズだったので別れた、悪いヤツで騙されていたので倒したなどの展開にすること。あるいは死別させることです。」
いずれにしても、くっつけさせないんですね…。
まあ、これはキャラクターの宿命なのでしょう。ユーザーの反感を買わないために、キャラクターに対して特定の相手を作らないほうがいい。勉強になります。
それにしてもディレクターは本当にユーザーを冷静というか、ものすごい現実的に見てる…。うまく言えませんが、ユーザーに対して温かい目と冷たい目を両方持ってるという感じです。これが堅実なユーザー論というものでしょうか。次回もそんな感じの備忘録になると思います。
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
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