とあるシナリオライターの備忘録

第109話 出会いと別れ

詳しい内容は言えませんが、自分が携わっているゲーム会社で現在「出会い」をテーマにしたシナリオを書いてます。

このテーマは書いていて気持ちいいですね。出会いの前と後とでキャラクターの変化がくっきりと表れるのでなんだか書いてる自分も物語から影響されているような気がします。

もしくは、今の自分の状況に当てはめっているからでしょうか…。

これも詳しくは言えませんが、会社との契約をある時期で終了するとエージェント会社から伝えられました。そう、初めて言及するかもしれませんが自分はフリーランスなんです。

むぅ…約6年携わってきましたが、ついに来たかという感じです。正直、寂しいです。エージェント会社からは、早速次の案件を探しましょう、と言われてますが6年働いていたわけですから、すぐに気持ちを切り替えられません。けど、切り替えなきゃいけない現実があるのもまた事実です。

正社員になったことがないからわかりませんが、社員の方だったらきっと転職に有休を一か月くらい使い、余裕をもって次のステージに移れるかもしれませんが、フリーランスに有休も失業手当もありません。そう、エージェントの人が言うとおり、すぐに切り替え、次に目を向けなくては収入が途絶えてしまう…。

まあ、世知辛いことを考えても仕方ありません。自分にできることは、今与えらえているシナリオのお仕事をしっかりとこなし、次の求人を探し応募することだけ。

出会いは別れの始まりであり、別れは出会いの始まりである。

って誰の言葉がわかりませんが、今の仕事との別れも新しい出会いの始まりと考えれば少しは前向きになれます（と自分に言い聞かせてる状態です…）。

出会いのシナリオを書いてわかったのですが、つくづく出会いには別れがつきものだと感じました。親しい友人、家族、仲間、そして置かれてる境遇。それらと別れることで新しい世界へと旅立つ。出会いとは旅立ちなのではないか、と書きながら思いました。

今、自分も旅立とうとしているのか…。不安は絶えないですけど、せっかく旅立つなら、その旅路を楽しみたいものです。

と言ってももう少し今の会社で働くんですけどね。正式に終了したら、その時の気持ちをこの備忘録で書きたいと思います。

ここまでお読み頂き、ありがとうございます。