第92話 読者の存在

先日、立て続けに応援コメントを頂きました。ありがとうございます。


ホント、読んで下さる方の存在は励みになります。そういうこともあり、今回は「読者の存在」について自分なりに考えをまとめておこうとこの備忘録を書いています。


自分にとって読者の存在は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と『鋼の錬金術師』に登場するキャラのお客さんに対する考え方がベースになっています(以下、ネタバレを含みます)。


まずは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』から。


ある出来事をきっかけに落ち込む、代筆屋のヴァイオレット。仕事も手につかないほどの状態になります。そんな時、お客さんから感謝の手紙がヴァイオレットにたくさん届きます。その手紙によってヴァイオレットは立ち上がることでき、再び代筆屋の仕事を再開します。手紙を書く仕事をしているヴァイオレットだからこそ手紙が届くことの重みを知っており、その手紙の存在によって立ち上がれたのではないか、とそう自分は受け取りました。


次に『鋼の錬金術師』。


ある出来事で親の仇に銃を向ける、オートメイル整備士のウィンリィ。あと少しで引き金を引いてしまうところエドに止められます。そしてウィンリィはもう少しで人を殺すところだった、と落ち込みます。そんな時、ウィンリィを励ましたのがお客さんでした。仕事を休んでエドと同行していたウィンリィに対して「ウィンリィちゃんじゃないとオートメイルのが調子が…」と言って早く戻ってきてほしいと、お客さんはウィンリィに伝えます。お客さんの声を聞き、ウィンリィは「もう少しでお客さんに顔向けできないようなことをしてしまうところだった」と言ったのが印象的でした。こうしてお客さんの声により、ウィンリィは前向きな気持ちになることができました。


いずれも、お客さんの優しい思いに触れることで立ち上がることができた両者。二人ともお客さんの励みによって見失った自分を取り戻すことができました。ライターにとってこのお客さんが読者になるのかな、と思います。自分はライターであるという認識を読者が与えてくれるからこそ、応援コメントを頂けると本当に励みになるんです。


そういった意味で読者はライターにライターとしての価値を与えてくれる存在でもあると思います。『笑っていいとも!』の最終回でタモリさんがお客さんに対して最後の挨拶をしますが、その中で「みなさんが私に価値を与えてくれたので続けることができました」(正確ではありません…)というくだりがあります。同じですよね、ライターも。


書いて下さりありがとうございます、とお礼を言われわましたが、いやいや読んで頂いてありがとうございます、とこちらが言いたいです。


特にこの備忘録を書き始めた当初から応援して下さってる方々、いつも応援ボタンをクリックして頂きありがとうございます。PV数が全く振るわないときでもこの方々だけには届いていると思うと、書き続けようと挫けずにいられました。PVは気に留めないほうですが、それでも一桁とかゼロが続くと多少は気にしてしまうんですよね…。


まだまだ書き足りないですが、長くなってしまうので今回はここらへんで終わりにします。お読み頂き、ありがとうございます。

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