第15話 回想の挿入は特異点を基準にする

先日、シナリオディレクターに提出した初稿に対する所感が届きました。所感には気になった点がいくつか記載されていました。要するにダメ出しです。


その中で回想の出し方について記載がありました。


ダメ出しポイントとしては、あるキャラの常識的な考えのバックボーン(なんでその考えを持つようになったのか)を回想で描写してもユーザーは興味を持たない、ということでした。しかもそのキャラとはモブ的な立ち位置…そりゃそうだ、と納得しました。


回想を挿入するとしたら描写しようとしているものが特異であるかどうか、というのがポイントらしいです。


もうちょっと具体的に言うと、常識的なことを深堀してもあまり意味がないそうです。


例を出すなら、カレーを好きになった理由なんてほとんどの人にとって興味ないこと、ということでしょうか。大体の人がカレーって好きですよね。カレーを好きになった背景を説明されても、まあそうだよね、という反応になります。


逆にカレーを嫌いになった理由なら、気を引きますよね。だからこそ、嫌いになった理由を深堀する価値が生まれてくるのでしょう。


回想で深堀するなら特異点。常識や周知の考え方は深堀する必要はなく、逆にあまり人が持たない考え方や行動原理についてなら回想で描写する価値あり、でいいのかな…?


とにかく、何でもかんでも回想で深堀するのはよくない、という結論に至ってところで今回はここまでにしましょう。


ダメ出しはありがたや、ですね(精神的ダメージはありです…)。

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