第7話 テーマを描くとき、まずマイナスの設定を持ってくる
これは別に言わなくても当たり前のことっぽいですが、自分の整理のため書きます。
友情をテーマとするなら、主人公と不仲なキャラを出す。そこから何かの出来事を与えて、その結果主人公とそのキャラが仲良くなる。
夫婦がテーマなら、愛が冷め切った夫婦を出す。家族ならみんながバラバラな家庭のひと場面を描く。そしてドラマがあり、夫婦も家族も関係が再生されていく。ハッピーエンドですね。
自分のことが嫌い、自分のことを憎むというマイナス設定という場合があります。某有名アニメの冒頭で「自分の心には穴が開いている」とセリフを聞いたことがありますが、これが自分に関するマイナス設定と言えるでしょう。最後は「醜い、ありのまま自分を受け入れる」というラストでした。
物語とはキャラが失ったものを取り戻すことを目的としている、みたいことを誰かが言っていました。この考え方に基づけば、物語序盤はやはりマイナスの設定を描く必要があるかと思います。
映画、ドラマ、アニメなどを見ていて主人公と仲の悪いキャラが出てきたら、「きっとこの後仲良くなるんだろうな…」と思っていると本当にそうなることが多い。逆に仲良い場面が描かれたら、その後悪くなることもある。テーマは裏切りになるのかな。
上記の考え方はどのタイプのシナリオでも当てはまります。ただこの考えを持つと純粋に物語は楽しめなくなります…。ある意味、職業病ですね。
以上、基本的な備忘録でした。
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