第4話 説得力こそに作者の考えが宿る?
前回のセリフに関するエピソードの続きです。
セリフを書いている時、色々と意識することがあります。
その一つがユーザーさんに対する説得力。
掲示板やTwitterとかでユーザーさんが時々、
「このキャラはこんなこと言わないし、やらない」
「2章で言ったこのセリフ、1章で言ったことと違くない?」
「このセリフ、世界観と矛盾するよ」
とセリフやシナリオに対してありがたいツッコミをくれます。
さらに昨今、ネット上でユーザーさん同士がつながって考察を披露し合うことがある。ライターはたいへんです…。
ディレクターさんからも「これじゃユーザーが納得しない」とご指摘をもらうことがあります。というか、多々ありました…。
セリフはユーザーさんのツッコミと考察に耐えうるものでなくてはならない。
以上を基準にして自分はセリフを書いています。
説得力が足りないと思ったら、セリフを書き直す。これが面白い。
説得力に磨きをかけていったら、不思議とセリフが自分の考えというか価値観を反映させたものになっていくんですね。
「普通の人間は人を殺すには優し過ぎる」
「心と身体はつながっている」
「戦う理由は最高の動機付け」
など「自分の考えを表現できたな」と手ごたえのあるセリフとなりました。
説得力にこそ作者の考えが宿る。そう思った瞬間でもありました。
もちろん、上記のセリフが正解と思うわけでもなく、もしかしたらディレクターさんにカットされる可能性もあります。もしくはユーザーさんのツッコミと考察に耐えうるものではないかもしれません。
でも書いていて気持ち良かった。これは確実に言えること。
願わくばこれがディレクターさんに採用されますように。
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