第11話
―― マシュウおじさんへ
マシュウおじさん、こんにちは!
今日、私は部活で失敗してちょっと落ち込んでます。
一緒に入部した友達は何でもすぐ出来ちゃうのに私は全然ダメで嫌になっちゃいます。簡単な校内放送さえ出来ないんですよ。
これで放送部って言えますか?
部員の先輩方はみんないい人ばかりで「大丈夫よ」って慰めてくれるけど余計に凹んじゃいました。それに私、前から気になってる人、放送部の部長さんなんですがマシュウおじさんにだけこっそり教えますね。
ここだけの秘密ですよ。
部長さんの前ではいいとこ見せたかったのになぁって。恥かいちゃった。
あらら、今日はごめんなさいね。泣き言、言っちゃって。
でも、マシュウおじさんに話したら心が軽くなりました。
マシュウおじさんがいてくれて良かった!!
いつもいつも私のくだらない話に付き合って下さりありがとうございます。
ではではこの辺で。
―― アンより
♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡
―― アン様へ
部活も色々大変なんですね。
失敗して落ち込んでしまう気持ちはよ~く分かりますよ。
誰だってミスをしたら落ち込むものです。
でも、今日頑張って挑戦してみた事、そんなアン様をおじさんは褒めてあげたいと思います。
とにかく今はありのままの自分を受け入れて一歩踏み出して欲しい。
きっと今度は上手くいくとおじさんは信じていますよ。
失敗は成功の元って言葉聞いたことがあるでしょう。
失敗を恐れずやり続けて下さい。
友達は何でもこなすかも知れないけどアン様はアン様らしく自分を信じて突き進んで下さい。
そしてそれでも又落ち込むことがあったらおじさんで良ければいつでも話を聞きますよ。
アン様が僕の新聞配達を応援してくれたように今度は僕がアン様を陰ながら応援していますよ。
部長さんにもアン様の頑張りがきっと伝わりますよ。ファイト!
―― マシュウおじさんより
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます