第8話
―― 新聞配達のおじさんへ
おはようございます。
今日も新聞配達お疲れ様です。そしてありがとうございます。
あのね、おじさんに報告があります。
私、高校生になって仲良しの友達が出来ました。
その子と一緒に放送部に入りました。
最初は演劇部に入ろうかなって思っていたんですが仲良しの友達が放送部に入るって言ってて気づいたら私も放送部に入ってました。
部員の先輩達もみんないい人ばかりで今は放送部で良かったって思っています。
毎日、部活では発声練習をしています。
「あ・え・い・う・え・お・あ・お」って
学校の裏山に向かって大声を張り上げてます。
最初は恥ずかしかったのですが今では大声を出すことでストレスの発散になってます。
大声を出すのって結構気持ちがスッキリしていいものですね。
おじさんも今度試してみて下さい。スッキリしますよ。
※おじさんにお願いがあります。私、大好きな本があってその主人公が「アン」って言うんです。そしていつもアンのそばにいて陰で支えているマシュウっておじさんがいるんです。なんだかおじさんがそのマシュウって人に思えてきて今度からおじさんの事、マシュウおじさんって呼んでもいいですか?
迷惑でなければお願いします。私はもちろんアンです。
―― アンより
♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡
―― アン様へ
こんにちは!
お手紙ありがとう。
高校生になったんですね。部活は放送部ですか。
手紙から楽しい高校生活が伝わってきましたよ。
高校の時の友達っていいですね。
僕も友達に救われたことが沢山あります。
アン様も友達を大切にして下さい。
そういえば、教えてもらった発声練習、おじさんもやってみましたよ。
「あ・え・い・・・・・」ではないけど
山に登って誰もいない所で大声を出してみたら確かにスッキリしましたよ。
なんかアン様からパワーをもらった気がします。
どうか有意義な高校生活をお過ごしください。
P.S. 今回からアン様と呼ばせて頂きます。マシュウおじさんも気に入りましたよ。
―― マシュウおじさんより
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