先生

先生が泣いていた

私を見ながら哀れそうに


先生はごめんなさいと言った

だけどごめんなさいの理由がわからなかった


他の生徒は先生の肩を撫でていた

なぜ私のではないのか


私はごめんなさいと言った

そして自分を責めた


そして泣いた

けれど誰も肩を撫でてはくれなかった



起きたら泣いていた

現実だと思っていた


夢だとホッとした感じと、

本当に起きたならという恐怖が

私をさらに泣かせた


夢でよかったと思いながら

愛とは何かと考えさせられた


ごめんなさいの理由は

不明なまま

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

スペースキー 鳥谷原 菜月 @canolaluna

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説

儚い世界

★3 詩・童話・その他 連載中 4話