第4話 頷いた神様

 「うむ、うむ」


 これじゃよ!

 わしが、頷きたくなるような、この言葉!

 

 わしは、この言葉を待っていたんじゃ!

 

 人間は願うだけ願って、わしの力だけというわけでも無いが、叶った時には、わしの存在などスルー。

 叶わなかった時には、神頼みして損したような文句ばかり並べおる。

 そんな人間達の願いに、何故にわしが加勢する必要など有ろうか。


 わしは、この分かっとる人間ならば、是非に、会話したいのう!

 

 彼が決めた道筋を歩いているだけなのだが、それが少し早まるように応援したくもなるのう!

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