文化人類学

それでは授業を始めます。

えー・・

死に対する考え方や風習はそれぞれの文化により大きな違いがあります。

文化人類学にとって死とは大変大きな研究テーマとなります。

そこで今日は日本文化における死について考察をしていきたいと思います。


この字を読めますか? ”逝去”

読めますね”せいきょ”ですよね。

では何故”逝去”なのか?


それは天皇ではないからです。

天皇なら”崩御”(ほうぎょ)です。

知っていましたか?

崩御を使って良いのは天皇だけなんですよ。


つまり天皇ではない高貴な人は”逝去”されるのです。

皇太子さまとか宮様などは逝去されるわけですね。

じゃあ、高貴でない偉い人はどうなるのか。

お隠れになるんですよ。

社長や会長や校長ぐらいではお隠れになるとは言いません。

お隠れになるのはもっと上の人ですね。


そうですね、社長や会長や校長ぐらいなら・・

永眠とか・・

大往生とか・・

他界とか・・されるんですよ。


で・・

それより下の庶民はどう死ぬのかと言うと。

死亡とか・・

死去とか・・

死没・・するんてす。


それでは、もっと下の貧民はどう死ぬのか・・

絶命して・・

お陀仏になって・・

逝っちまうんですね(笑)


それじゃあ・・

最下位のロクでもない人はどう死ぬのでしょうか?

くたばるんですよ(笑)

これを、死に方階級制度と言います(爆笑)

日本文化では死に方にまで階級があるんですね。

これは注目に値します。


ところで諸君はどう死にますか?

いいですか、くたばってはいけませんよ! (笑)

では、今日の授業はこのへんで終わります。

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