第15話 ロボット1号・2号
ロボット2号が居間に入ってくる。
ジー・・ジー・・ジー・・ジー・ジーーーッ・・
2号が言う。
「ジュース飲んで良い?」
私か言う。
「ロボットがジュースなんか飲むか!」
2号が言う。
「ジュースはエネルギー源です。」
「自分で冷蔵庫から持って来い?」
「了解しました。」
ジー・・ジー・・ジー・・ジー・ジーーーッ・・
と動作音を立てながら 2号が冷蔵庫まで行って扉を開けると、1号が部屋に入ってきた。
ツーー・・ツーー・・ツーーツー・・・
「2号、私のアイスも取ってくれる。」
1号がそう言うと、
「了解しました!」
と言って2号がアイスを1号に渡す。
私が言う。
「お前ら、宿題はやったのか?やらないと親が叱られるんだよ。」
するとそれに応えて1号と2号が口をそろえて言う。
「それは既に完了しました。」
何が完了だ・・こいつらは絶対宿題をやってない。そもそも何でこんな時間まで起きているんだよ。私は妻の美佐代を呼ぶ。
「宿題をしているか確認してくれないか。1号の手が溶けたアイスでべたべただ。手を洗わせてくれ。」
すると美佐代が、クーー・・クーー・・クーーツーーツーーと動作音も軽く居間に入って来た。そして言った。
「お呼びになりましたか?」
「1号と2号の宿題を」みてやってくれ。その前に1号の手がアイスでべたべただ。」
私がそう言うと美佐代は、
「了解しました。」
と言って1号2号をつれて居間を出て行った。
ツーーツーー・・クーークーー・・ジーージーー・・・ ・・ ・ ・
子供たちのロボットごっこに付き合うのは疲れる・・
たとえ母親がロボットでも・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます