和希との…別れ。

ベッドで失神していたラブは、意識を取り戻した。

『あ……。』

と先ほどの激しいプレイを即座にラブは、

思い出した。鈴木社長を探すと……

窓辺に立ちながら…何やら仕事の指示を

出しているので在ろうか?少し険しい顔をしていた。

ラブがその始めて見る…鈴木社長の仕事ぶりを、

ぼんやりと眺めていた。


(素敵だったな……?またやりたいわ。)

とラブは下着を取ろうとした瞬間……

生暖かいドロッとした、

社長の精液が膣から出てきた。

瞬間的にラブは、

『え!?妊娠したら……どうしよう。今までは外出し…ばかりだったから……。』

ラブの顔は曇りががっていた。


鈴木社長は仕事の指示を終えると……ラブを、

ディナーに誘った。ラブは疑問が残ったので……そのまま…社長に質問を幾つかしたのである。


『社長?中に出したの……何で?社長には、奥様もお子さんも居るじゃない?私……それに。』

『それに?(笑)』

社長がわざとラブをいじめる。


鈴木社長は、ふーっと…

タメ息を深く吐くと……

続けて話をし出した。


『俺は…お前が可愛くて仕方なかったんだ。万が一……妊娠したら、その後の事も…きちんと考えてある。ラブは俺じゃ不服か?(笑)』

社長は爽やかに質問に丁寧に答えていた。


妻とは……すでに破綻しているんだよな?と……

始めて家庭の事に関して話す鈴木社長は、

少しだけ、寂しそうに語っていた。


ラブは胸がキュンとして下を向いた。

『お前が今の仕事を、辞める決心が付くなら、

俺は……そうだな?(笑)全力で…お前の味方では有るって事を…忘れて欲しくない!俺には…ラブが必要なんだよな?今後……海外に住まいを移そうか考えてる……。』


そう話すと…ラブに近寄ってきた鈴木社長は、

ラブに優しくキスをして…

『ついてきてくれる?』

と…ラブが、そんなの急に言われても……


ラブは戸惑っていた。

キャバクラを辞めて社長と海外移住、確かに……楽しそうだね♪とラブは自分の意思とは…


裏腹に言葉が出ていた。

いつも…いつも…。

鈴木社長に、こんなにも大切に扱われる未来が、ラブには、まだまだ考えにくかった。

ただひとつ……ラブには問題が残っていた。


『私……かずきに…何て言おう?どうしたら?』

和希の気持ちに……

やはりラブは答えられなかった。


鈴木社長がラブにスマホ貸して……と言うと…

ラブは素直に渡した。


和希から…ビッシリと…ラインやら着信やらが、入っていた。


鈴木社長が、着信相手に電話をする場面を見て……ラブは凍りついた。

『社長?ちょっ……何するの?』

鈴木社長が、しっ!というポーズを取った。


着信相手は、直ぐに電話に出た。ラブは静かに、二人の会話を聞いていた。鈴木社長は相手に…

遠慮なく話を始めると…相手側が

あんただれ?ラブさんは……?


と…会話が微かに聞こえる。ラブは心臓が

ドクンッドクンッと脈打つのが自分でも分かった。


『俺だってね?うん。それで?……悪いけど、俺が彼女をもらう事に決めたから…。(笑)』


『あんたには悪いけど、抱かせてもらった。悪いな?(笑)クスクス!……』

『ラブさんは俺の女だ!誰にも渡さない!てめえふざけやがって!…何処に居るんだ!…』


『悪いな?彼女とは結婚前提な関係にあるんだよなぁ~ハハッ!君には…彼女は勿体ないよ。君にふさわしい相手を探すといい……じゃ!』

プチっと一方的にスマホの会話を終わらせた、

鈴木社長は、

ラブには見せた事の無い…

経営者の顔をしていた。


『ラブ……こんなになっても店に行くか?』

『会わす顔無いだろ。』


俺といれば何不自由なく暮らしていける……


嫌か?と問われたラブは、和希との…突然の別れに少々申し訳ない

気持ちになっていたが…


先ほど燃えた時の社長のテクニック……

暖かく包み込む包容力……

優しい語り口調に、いつしか、ラブは

逆らえなくなっていた。


大手企業の社長、

鈴木は、スーツをビシッと着こなすと……


ラブに手を差しのべた。


『ラブ……?

難しい話は…ディナーの後で……ゆっくりしないか?』


『また、お仕置き……

してあげる、からさ……。』



ラブはその言葉にキュンキュンしていた。


リードする鈴木社長は、

常に大人だった。


ラブも…思った。

『そうね♪今の瞬間を

楽しまないと……ふふっ……💋』


ドアを開ける瞬間……

ラブから鈴木社長に、しばらくはキス出来ないのね?と……



舌を絡ませ、熱い口づけを交わした。

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