鈴木社長…

ラブは、あくる日…鈴木社長の真っ白いベンツの

助手席に座っていた。


『ラブ…どうした?急に…話がしたいなんて?』

鈴木社長は、コトの一件以来…ラブの店に行き辛くて恥ずかしかったよ。


とタバコを加え始めた。

途端にラブが、鈴木社長のタバコに火を着ける

と…


鈴木社長は満面の笑みを浮かべて…サンキュ!と言った。

ラブが窓の外の景色に目をやると…ラブは独り言の様に、つぶやいた。


『私…ちっぽけな存在だな?』鈴木社長が、聞いてて聞こえないフリをする。

ラブが、『私…どうしたらいいかな?』鈴木社長がラブの方に目をやると…


ラブは、いつもの元気が無かった。鈴木社長が、『ラブ…パフェでも食べないか?いい隠れ家見つけたんだ。どう…?』


鈴木社長がラブの顔の…ほっぺたをふざけて…つ

ねると…

ラブは心ここにあらず、という様子だった。


鈴木社長は、『悩みなら聞くぞ?どうした。お前らしくない。』

ギアをパーキングにして真っ白いベンツは止まった。


さぁ。カフェでまったりしよう。と鈴木社長が、

ラブの頭をくしゃくしゃっとして…ようやくラブは、 我に帰り…

『んも~社長?髪型崩してダメだよ?』

鈴木社長は笑っていた。


鈴木社長とは…数回体の関係はあるのだが…

今では…余り気乗りしないラブを相手にするほど、鈴木社長は子供では無かった。


どちらかと言えば、鈴木社長は青年の様な、

爽やかさも手伝って、見た目にも若く…よく、

鈴木社長は逆ナンされていた程であった。


店に二人で入ると…一気に視線は集中した。カップルとは…言いがたい

二人…並んで歩いていても…


パトロンとキャバ嬢と丸わかりだった。鈴木社長は、そんな視線は気にしないのだが…ラブを思い、


奥のVIP席へ案内してくれない?とさりげなく、店員に話した。


案内された、VIP席は

照明が少し薄暗くて…ラブを一層魅力的に写した。鈴木社長は熱い眼差しをラブに送ると……


ラブは笑って社長をディスり始めた。

鈴木社長は、『このカフェ……良いだろー?ラブ以外にも…可愛い姉さんとの隠れ家にしてんだ。』ラブは、へ~っと返事しただけで……助手席に特にありがたみを、

感じた訳では無かった。


ラブは、また考え事をしていたので、鈴木社長はまた、ラブのほっぺたをつねった…。

『もぅ。(笑)クスクス…』いつものラブに戻ると…ラブの元にパフェが届いた……。


鈴木社長が、ホットコーヒーの香りを楽しみ、

口にふくんで味わっていると……ラブは突然、

鈴木社長に言い放った。


『社長?私…最後に一度だけで…良い!思い出が作りたいの!恋人が、出来そうなの!っ。』


ばつが悪そうに下を向いたラブは、押し黙った。

鈴木社長は、爽やか笑顔をラブに向けると……


ラブ…顔をあげな?と促された…。社長は大人な対応をしようと……


席をたった…。社長は、違う店に行くか?と誘ったが、ラブは少しだけ、


泣いてるかの様に見えた……。鈴木社長はVIP席で…ラブを抱き寄せた…。

『分かった…分かったラブ…。俺は思い出の男でしか無かったんだな?(笑)ふふっ』


よしよし。と鈴木社長はラブを思いやり…。

『お前は…いつが良いんだ?』

ラブは少し戸惑っていた…。

『恋人が出来ると……こんなにも…たくさんの別れがあるの?(笑)わたし、ホントは、社長とは……』

とその時だった…。

VIP席の薄暗い照明が揺れた……


鈴木社長は、ラブを思いきり…抱き寄せていた。


ラブは、鈴木社長の香水の香りに…

酔いしれて、いつしか


和希に抱かれた事など、忘れてしまっていた。

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