うん……好きよ。

ラブが目を覚ますと…

自室のベッドに居た。少しだけ昨日は酔っていたので…

和希との熱い夜の事も…

ハッキリと覚えていた。

スマホを見ると…和希からラインが入っていた。


ラブさん。ほんとに良かった?大丈夫?


とだけ言葉が入っていた。ラブは…少々ばつが悪そうに、返事をした。


『ごめん…でも和希だから…良かったの…。』

とラブは珍しく照れ隠しに返事をした。


久しぶりの和希の甘い吐息は…ラブを余計に興奮させた。

『和希…か、やっぱり、同じ職場じゃね……ダメね私って、昨日はどうかしていたわ。』


ラブはシャワーを浴びようとすると…ちょうど、ドレスに隠れる位置に…キスマークが1つ付いていた。


そのキスマークをそっと撫でると…ラブは昨晩の熱い口づけや抱かれた感触に

両腕で自分の体を強く、抱き締めてみた。『?』

違う…もっと強かったわ。『は~っ』とラブはタメ息を付いた。

シャワーを浴び終わると、バスローブを羽織る…

姿見の鏡にラブの裸体をうつしてみる…。

『フフっ、キスマークねぇ。和希ったら…クスクス…。』

ラブはいつしか隆の事など忘れていた。


前に一度…和希と関係を持ったのは…

ちょうど1年前くらいになる…。

和希に好きな人が居て…こっぴどくフラれた時、和希は、ひどく落ち込んでいた。和希は、店ではいつも明るく接客していたので…ラブは

『相談にのるわよ?』


と、和希は元気が出ない理由を店が閉店した後…ラブと向かった、バーで話し始めた。

ラブは和希の尽くし具合を、いつしかご主人に捨てられた仔犬の様に、


哀れみの感情と母性が重なり…慰めてあげるわ。私で良ければ、だけどねっ。クスクス💋

と和希の耳元や首筋を…指で…ツーっと

もてあそんでいると…。


急に和希は、男の顔になり真顔で放った。

『ラブさん。どうなっても…俺知らないよ!』


と急にラブの手を引き…その態度は少しだけ強引だった。

ブティックホテルに入るや否や…和希は変貌したのだ。


店ではいつも…あどけない笑顔を見せる和希の

ギャップにラブは戸惑った。


『か……和希…ちょっ、ちょっとまっ…て、』


ラブはあっという間に、裸体になっていた。和希は、ラブの下着を片手で…『プチンっ』と外してリードしながら…


そのテクニックにラブは溺れてしまった。

正直ラブは驚いていた。

和希に抱かれながら…

『ガマン出来ない。』

と思わず吐息と共に、

言葉をもらしてしまった。和希が

一通り行為が済むと… ラブのその淫らな声が、気に入ったのか……。


『気持ち良かった。ラブさんサンキュ。』

と口づけをさらにしたのだった。


『あの時も…昨日も…和希だと燃えるのよねぇ?どうしたモノかしら?』


その時…インターホンがラブの部屋に響いた。


『はぁ~い…?』誰かしら?とマンションの重いドアを体の体重をかけて開けると……。


ラブは驚いていた。

『か……和……。』


そこには…50本はあるであろう、バラの花束を 和希が玄関に立っていた。


ラブが和希を部屋に招くと…和希は、ラブに謝りに来たんだ。と開口一番に放った。ラブはクスクスっ✨と笑っていた。


バラの花束を受け取ると…ラブはバスローブ姿のまま…


『コーヒーいれるわ。飲んでいく?……』

和希は、ラブのお誘いを断ったのだった。ラブは『何で?……』


と聞くと…和希は

『これ以上…ラブさんを好きになるのが、怖いから……俺、謝りに…と…でも…。』


ラブは和希をじっと見つめた。ラブは思わず、


『私も……うん。和の事…好きよ💖…』


和希は、昨日の事が、


ラブの気まぐれじゃないと分かると…感激した様子で……


ふんわりとシャンプーの香りがするラブを…


抱き寄せた。和希は言葉を選んでいたのが、とても分かる位に……


『お店では…求めない様に、気を付けるよ✨』と和希が申し訳無さそうに話すと……


その純粋な和希の眼差しに、胸にヅキンと…針が刺さる感触が、


ラブは疑問を感じられずにいられなかった。

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