第3章 神様ランクC 中級神族へ
第44話 神様ランクがCに上がった
人族がやってきたことで、このラテスはオレとハク、そして4つの種族が住まう星となった。
これはだいぶ進歩したんじゃないか?
「よし、最近チェックしてなかったけど――【ステータス】!」
名前:カミノ ハルト
種族:神族
職業:神様ランクC Lv.150
スキル:【神様】【理の改変】【神の力】【治癒】【伝達】
所有アイテム:【ラテス】【何でもしてくれるモフモフ】【ラテスの地図】【アイテムボックス】【神様カタログ】
所有ポイント:∞
所持金:590万G
――ん?
んんんんんんんんんんんんんんん?
え、なんかいろいろ変わってないか?
というかスキルとアイテム減ってるし。
どういうことだ?
所持金が大幅にアップしてるのは素直に喜ぶとして。
ポイントが無限になってるのもこれはいったい――
ステータスの変化に戸惑っていたその時。
聞きなれた声が響いてその主が現れた。フィーネだ。
「おめでとう。神様ランクがCに上がったわ。さすが私が見込んだだけあるわね」
「……いや、おまえ手違いと間違いでって言ってなかったか?」
「あーあー聞こえなーい」
こいつ本当ぶれないな!
「……まあいいや。それよりフィーネ、ステータス画面でちょっと聞きたいことがあるんだが」
「もー。相変わらずそそっかしいわね。何のためにわざわざこんな辺境まで来てあげたと思ってるのよ。今からそれを説明するに決まってるでしょ」
フィーネは腹立たしいほどに盛大なため息をつく。
美少女じゃなかったら思わず殴っていたかもしれない。
「まず、神様ランクCっていうのはね、生まれながらの神族と同等の身分、権限を与えるに相応しいと判断されたってことなの」
「お、おう……?」
「ちなみに成り上がりの神族でランクCまで上がれるのは、1000人に1人いるかいないかだって言われてるわ。つまり君は、成り上がりの中では超エリートよ。誇っていいわ。まあ半分くらいは私のおかげだけど!」
フィーネは腰に手を当て、ふんぞり返りながらドヤ顔をしている。
まあでも実際、何だかんだでフィーネの力も大きい。
そもそものミスをカウントしないのならば、半分どころじゃないかもしれない。
ハクという案内役をつけてくれて、レベルに合わせてスキルやら神様アイテムやらをプレゼントしてくれて、天空の神殿をくれて(使ってないけど)、森精霊という最初の住民まで手配してくれた。
悔しいが、こいつのお膳立てがなければここまで来られなかっただろう。
「……まあ、そうだな。感謝してる」
「なっ――ま、まあ? 名門神族として当然のことをしたまでだし? べつに私は」
「さっきまでの勢いはどうした」
「う、うるさいわねっ! 君に素直に感謝されると、なんか調子狂うのよっ」
「ええ……」
「と、とにかく! 神様ランクCになったことで、君が元いた世界にあったものは好きなだけ出すことができるわ。……ただし、自分がこの星の神様であると忘れないこと。それだけは肝に銘じておきなさい」
「……分かった」
――この星の神様であると忘れない、というのはつまり。
好きなだけ出せるけど、前の世界のアイテムに頼りすぎると神様としてはマイナスになる、ということなのだろう。
こういう、知らないと取り返しのつかない事態になりかねないことに関しては、何だかんだでちゃんと教えてくれるんだよなこいつは。
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