第5話

次の日は、残りのテストを返され、振り返をしたら下校することになっている。


1時間目は、生物。平均48.7点。

これは100点だった。テストにやったね!と

スタンプが押されてあった。可愛いと思う。


2時間目は、古典。平均49.1点。

古典にしてはいいほうだと思った。

僕は、97点。学年1位だった。


3時間目は、振り返りをした。

終わらなかったら課題なので必死にやった。

なんとか時間内に終わり、今日帰って

何をするか考えていた。チャイムがなり

下校。すると、スマホが鳴った。母からだ。

内容は、


  「○○さん♪さくらんぼさん♪

   し〜いたけさん♪ごぼ〜うさん♪

   あな〜のあいたレンコンさん♪

   すじ〜のとおったふ~き♪

   ○○に入るものなーんだ!

   帰りに3つ買ってきてね!(人>᎑•*)♡」


‥だそうだ。わざわざこんな事しないで、

にんじん買ってきて、と言えばいいのに‥。

ちょうどシャー芯を買おうと思っていたので

ついでに買って帰ることにした。スーパーに

よると、成瀬さんもいた。

「平野さんだ!やっほー!

 寄り道?ワルだね〜笑」

「やぁ、成瀬さん。君もね。

 僕は、おつかいだよ。」

「よくおつかいしてるね〜。何買うの?」

「人参とシャー芯かな。ふふっ」

「急に笑ってどうしたの?」

「いや、パン2つ持って真剣な顔して

 悩んでいたからさ。先に帰ったのに

 会うってことはずっといたのかなって?

 僕には出来ないからいいなって思って。」

「!そっか!ありがと!

 そうそう、昨日は夕飯ご馳走様!

 とっても美味しかった!あ、あとね

 平野さんのお父さんにも会ったよ!」

「えっ、父さんに‥会った?そ、そうか。」


「うん?駅まで送ってもらったんだ!」

「それなら良かった。」

「成瀬〜!電車乗り遅れるぞ!早くー!」

「あ、もう行かなきゃ。また明日!」

「うん。また明日!」

父さんに会った?成瀬さんが?なぜ?

昨日は遅かったよな?えっ、どうして…。

あぁ、頭が痛い。早く帰ろう。


外に出ると、さっきまでの晴れが嘘のように

曇って雨が降りそうだった。

家に帰り、薬を飲む。まだ、痛い。

「あら、千寿ちゃん!おかえり。

 人参ありがとうねぇ。お薬?大丈夫?」

「母さん‥、ただいま。少し頭が痛いだけ

 だよ。気にしないで。」

「‥そお?無理しないでね。お昼は

 オムライスよ〜。すぐ出来るから

 着替えていらっしゃい!」

「うん。」

自分の部屋に行き、部屋着に着替える。

父さん帰ってきたらなんて言うかな?

考えても仕方ない、その時考えよう。

下におりてご飯を食べる。美味しい。

「ご馳走様でした。」

「ご馳走様でした。そういえば

 千寿ちゃん。お金いくらだった?」

「えっと‥ちょっと待ってて。」

財布を取りに2階に戻る。レシートは、

あ、捨てたんだっけ?ないや‥。

「ごめん、レシートなかった。」

「別にいいのよ。」

「えっと、200円くらいだったかな?」

「はい!ありがとう!」

「母さん、これ500円だよ?いいの?」

「えぇ。いつも良い子にしてるから。

 お母さんからのお小遣い!」

「‥ありがとう。」

正直貰えると思わなかったので嬉しかった。

その後は早めにお風呂に入った。お風呂を

上がると、明が帰ってきていた。

「明、おかえり。」

「ただいま!姉ちゃん早かったね!」

「テスト終わったからね。

 お風呂入っておいで。」

「はーい!夜勉強教えてね!」

夜‥か。父さん、帰るの早いかな。きっと

何か一言言われる。やだな。

夕飯を食べ、明に勉強を教える。それが

終わって8時になっていた。

車の音がしたので母さんが玄関に向かう。

父さんが帰ってきたみたいだ。玄関から

母さんの声が聞こえた。僕は、逃げるように

自分の部屋に戻った。

すると、9時頃ドアをノックされた。

出てみるとやはり父だった。

「書斎に来い。」

「‥はい。わかりました。」

眠気を感じていたが、顔を洗い目を

覚まそうとしてみた。でも眠い。

仕方がないのでこのまま書斎へ向かった。


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