第19話 ドラコニアン掃討作戦

あっという間に10月13日がやってきた。僕たちは地球同盟本部にいた。

「これより作戦を開始する」

レイ司令官がそう告げると皆それぞれが準備にとりかかっていた。金髪のベリーショートが話しかけてきた。

「準備はどうよ後輩くん」

僕は少しかっとなって

「大して年かわらないだろ?」

と答えた。

「私は、16だけどあんたは?」

「ほらみろ年下じゃあないか」

「嘘、年上?」

「17だ」

そこにハタ師が入ってきてこう言った。

「16も17もほとんど同じだバカ野郎」

一呼吸おいて、ハタ師は

「いよいよ大詰めだ」

と言った。僕らは胸がはちきれんばかりの高揚感をもっていた。

「俺たち龍刈りは、先陣を切って敵のアジトに侵入する、もしかしたらドラコニアン君主は逃げるかもしれんが、それは放っておいて問題ない」

続けてハタ師は、説明した。

「これから向かうのは地底都市アガルタの一部バルファラ、そこにやつらの最後の根城がある」

「気を抜くなよ」

それから僕たちは、マントルまで続く地底エレベーターにのってバルファラに向かった。

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