無意味だったとしても

 頑張ることは格好悪い。


 そんなことは微塵も思っていない。


 むしろ、頑張ってる人は本当に格好いいと思っている。


 僕だって、頑張れるものなら頑張りたい。


 だけど、どこからか声が聞こえてきてしまう。


 おまえみたいなのが頑張っても無駄。


 頑張ってる姿が似合わないし格好悪い。

 

 どうせ結果はともなわないし馬鹿にされるだけ。


 子供のときから、ずっとそうだった。


 頑張るべきなのか、そうではないのか。


 答えをだすのは簡単で、頭を悩ませる必要はないのに。


 いつも、声が聞こえない距離まで逃げてばかりいる。


 自分でも本当に情けなくて、重苦しいため息しかでてこない。


 それでも、何かできることがあるのなら。


 僕なりに頑張るしかない。

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