歯車
僕たちは、歯車のようなものだ。
それぞれ形が違っていて、大きさや硬さも違っている。
回転する速さも含めて、まったく同じ歯車は存在していない。
そんな歯車同士が、家族や社会を構成したらどうなるのか。
頑丈な歯車以外は削られて、元の姿を失うしかない。
それが嫌なら、無理やりにでも自分の姿を変えるしかない。
どちらにしろ待っているのは、本来の自分ではない姿だ。
もちろん、運がよければ削られることなく回転していける。
回転する速さの違いだって、うまいこと互いに調整しあえばいい。
でも、世の中うまくいくことばかりじゃない。
削られて、削って、自らの姿を失っていく。
気がついたときには、誰にも必要とされない役立たずの歯車がひとつ。
ひとりぼっちで、回転が止まるのを待っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます