1/07 毎週土曜の時間軸
部活帰りの
静かすぎて頭に響く音が 僕に唯一聞こえる音
いつもお決まりのカラスくん 姿は見えない 聞こえもしない
歪にまがった交差点のやや端 突っ立ってても車は来なくて
一人だけ世界から無視?
フッてカッコつけた笑いは蝉の波に あっといわない間にも吸われた
しょうがないから進むけど ここがまさに「時間の果て」
ここに時計を置いたらそこで 細い秒針は止まるでしょう
ただまあ 面倒くさいし 屁理屈なんか意味ないし
ぐるっと見渡して 誰もいなければ まだここに
もうちょっと もうちょっとだけ とまっていよう
だって ここでは時間が止まる
だって ここでは僕も止まる
とまった空気が自由になれる
一昨日 凍った偽の草
昨日も眺めた あのアパート
全て平等に 零から始まれるこの空間を
作り出せるのは僕だけの特権
そんだけ言えばもう 充分な時間は稼げるかな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます