応援コメント

27話 閑話|私みたいなよそ者は浮きすぎる」への応援コメント

  • 初の鳥羽氏以外の登場人物からの視点、とても新鮮ですね😄
    欲を言えばせっかくの先輩視点なので、何故ライトノベルが好きなのかをもっと明確に知りたかったです🤔

    作者からの返信

    せんとさん、コメントありがとうございます。
    描写が足りなかった点、反省です……
    (今後の執筆に活かします!)
    ただ、先輩視点はしばらく続きますので、その中で少しでも伝われば嬉しいです。

  • 応援とは呼べないコメントになるかもしれませんが、ストーリーの根底というか『登場人物の行動原理』で非常に気になった部分があるので送信します。
    やたら長文かつ、作者さんにとって愉快な内容ではないと思うので、場合によっては削除して頂いても構いません。

    ラノベ好きの北浜さんが選書会を乗り越えて図書室にラノベ新刊を置けるかどうか、というのが本作序盤の『軸』となっていると思います。それまで傍観者や部外者感のあった鳥羽くんが『共闘者』となり、シェアハウスの面々それぞれの想いや後押しもあってリベンジに挑む展開は、実に熱いものがあります。挑戦、失敗、からの反省を踏まえて覚悟を決めた再挑戦と、とても盛り上がる王道な構成になっていると感じました。色々な映画や漫画や小説で採用されているテクニックですね。

    ただ、その構成を採用したメインストーリーにおいて、そもそもの話の『基盤』が弱いと、個人的には感じました。
    と言うのも、北浜さんがラノベ好きであるのは本当に『面白いから好き』というだけで、選書会に取り組むモチベとして読者へ強く訴えるものがないように見えるためです。
    しかし「なんで図書室にラノベを置く必要があるの?」と作中でもツッコまれていましたが、その是非や有用性や勉学に与える影響……というのを今ここで(応援コメントで)論じたいわけではありません。
    そうではなく、読者視点からすると「なんで(そこまでして)図書室にラノベを置きたいの?どうしてそうしたいの?」と感じてしまい、北浜さんの口から語られたその理由は、どうにも『浅く』見えたのです。

    例えば、佐賀から京都へ引っ越してきて友達が少ない不安な時代に、それまで興味のなかったラノベを偶然に読んでみたら面白くて心の支えになっただとか、父親がラノベ作家で周囲から見下されつつも家族やファンのために一生懸命だったとか、そういうエピソードがあれば「北浜さん頑張れ……!」と純粋に応援できます。
    しかし『好き』というだけで他の理由が薄く、加えて単に「ラノベの魅力を知って欲しい」とか「ラノベ好きを増やしたい」だけで終わらず、10話で「ライトノベルも面白いねって言ってくれる友達をつくりたいんよ」と語っており、友達作りの『手段』としてラノベを使っているかのような、打算的な部分を感じてしまいました(北浜さん本人にそんなつもりは毛頭なくとも)。

    周囲は北浜さんのラノベ趣味を理解しませんでしたが、じゃあ北浜さん自身は周囲の人間の趣味を理解しようとしたり、周りの良いも悪いも、好きも嫌いも、ちゃんと自分の目で見て、感じて、自分の『ものさし』で測ってから周囲に絶望したの?と思ってしまいます。
    興味が持てないなりにコスメを買ったりドラマを見たりダンス動画を投稿したりイケメン俳優の話題に付き合ってみたけれど、どうしても肌に合わなかった、なのに周囲は自分がオススメするラノベを誰一人として読もうとすらしなくて――などといった過去や描写が少しでもあれば、そんなことは感じなかったのですが……。

    中途半端な時期に転校してしまい、友達作りが元々苦手なのは仕方ないとしても、本人なりに周囲へ歩み寄ろうとした形跡がないまま「ラノベをオススメしたのに周りは理解してくれなかった」と表現しても、『受け身な割に独りよがりな態度』としか映りません。
    ひねくれた読み方だなと自分でも感じますが、北浜さんの選書会へ取り組む姿勢や根底の理由には、どこか『自身のラノベ趣味を周囲に押し付けている』といった要素が含まれているようにも見えてしまいました。
    当然のことながら、北浜さんは純粋にラノベの魅力を広めたいだけで、鳥羽くん達も「触れようともせず好き嫌いや是非を判断するな」という気持ちで動いているのでしょうけれど。

    そして私自身も「『好き』という感情だけでは駄目。それだけを理由に行動を起こしてはいけない」と主張しているわけではありません。『好き』を原動力にするのは素晴らしいことです。自分が好きなモノの魅力を多くの人に知ってもらい、共通の話題で盛り上がって友好関係を築くのは、むしろ推奨されるべきことです。
    しかし『これはフィクションであり、物語やエンタメである』という視点でこのエピソードを読むと、北浜さんを主軸とした展開やストーリー進行の説得力に、やや欠けている印象を抱きました。
    単なるシェアハウスハーレムラブコメではない、シリアス要素も含む青春物語であるならば、その辺の共感や説得力を生み出す描写は、プロットの段階で詳細に詰めておくべきだったと思います。

    本作は設定や題材、ストーリーのスムーズな場面転換や流れ、文章力という部分では、とても高水準だと思います。ほぼほぼ文句はないです。
    ですが小説というのは結局『登場キャラクター達が何をするのか、何をしたのか』で評価や面白さが変わります。なので登場人物達の言動や行動原理で穴があると、ストーリー展開や設定までガタガタであるかのように見えてしまうのです。
    今までのエピソードに送った応援コメントを含め、結論を言うと本作の『登場人物・キャラ作り』においてのみ指摘点がある、という話になりますが、その『登場人物』に指摘点が多いと、作品全体へ大きな影響を及ぼしてしまうのだなと感じました。

    もし私が何か読み落としているせいで勘違いしたり、頓珍漢なことをズラズラ書き連ねてしまっている状態であれば、即座に削除して頂きたいです。

    ですが作者や登場キャラ達の意図とは全く別のところで、僅かな描写・表現の違いのせいで読者が誤った解釈やイメージを抱いてしまう、という事例は特別珍しくもないと思います。感動の死亡シーンなのにギャグシーンやネタ扱いされてしまったり、圧倒的な力で大活躍する場面なのに弱い者イジメに見えてしまったり。
    本作の『選書会』編からは、そういった創作の罠というか難しさを感じ取りました。

    作者からの返信

    及川シノンさん、
    真摯かつ率直なご意見を頂き、ありがとうございます。本当に自身の学びになる御高説を賜り、それを削除するなど滅相もございません。

    仰るとおり、小説は『登場キャラクター達が何をするのか、何をしたのか』+(心がどう動いたのか)を書き連ねた文章だと思います。
    その根本的な点に力が及んでいなかった点を痛感することができました。

    頂いたコメントは余すところ無く今後の執筆活動に役立てさせていただきます。
    心より感謝申し上げます。