隠れブラコンの掟と最大の危機⁉

 こんにちは。告白者の【隠れブラコンちゃん】と申します。

 今回は、”隠れブラコン”でいるための掟、そして、過去に遭った最大の危機についてお話をさせていただきます。よろしくお願いします。


 それでは、Let'tブラコン!


~隠れブラコンの掟3カ条~

・其の壱【シンプルイズベスト】

 ”隠れブラコン”の基礎。冷たいくらいが丁度良い。

・其の弐【感情は内で叫べ】

 常に平常心を心がける。外に感情を漏らすことは禁忌。

・其の参【バレる=死】

 ”隠れブラコン”最大の掟。つまりバレたら切腹。


 以上が、”ブラコン”である私が”隠れブラコン”で居続けるために決めた掟です。

 ”隠れブラコン”の掟を守っていれば”ブラコン”が漏洩する心配はない。そう過信していられたのは、アイツにで出会う前までのこと。


――――最大の危機⁉


 私の”ブラコン”を出会ってすぐに見破った奴がいました。誰かと言いますと、後輩さんの妹ちゃんです。(妹ちゃんは例外ですよ…)

 妹ちゃんの紹介をさせていただきますと、彼女は”オープンなブラコン”です。かなり”危ないブラコン”です。”危険度Maxのブラコン”です。つまり、私とは正反対の”ブラコン”です。

 私は、初めて彼女に会った時、彼女の放つ”ブラコンオーラ”を浴び危うく塵になるところでした。”隠れブラコン”として”オープンなブラコン”に負けるわけにはいかない私は、なんとかその場を耐えました。しかし、その後も妹ちゃんからの”ブラコンオーラ”との戦いは続きます。さらに、妹ちゃんは私に囁くのです。


「こっち側に来たらもっと楽しいよ。」

「隠す必要なんてないよ。もっと堂々としていいのよ。」

「ブラコンサイコーだよね!」


 妹ちゃんの悪魔的囁きは、”隠れブラコン”である私のブラコン心をを大きく揺さぶります。私は必死に頭の中で呪文のように唱えます。


((私は”隠れブラコン”、私は”隠れブラコン”、私は”隠れ・・・))


 今日まで、”隠れブラコン”を貫いてきた私が今更”オープンなブラコン”になったら、何もかも終わる。これまで必死に築き上げてきた全てが一瞬で泡となり消える。

それはつまり、死を意味する。

 掟を改めるというよりは、レべチ過ぎる妹ちゃん専用対策を考えた方が良いのかもしれない。

 私は、この日最大の危機に直面したことで気を引き締め直した。すべては”隠れブラコン”であるため。


――――数日後


 ”シスコン・モンスター”のためにも、私は”隠れブラコン”でいなければならないのです。

 ”オープンなブラコン”と”隠れブラコン”は仲良くなるには少し時間がかかりそうです。でも、いつか”ブラコン・フレンド”になれるといいな、なんて思ったりもします。

 はたして”陰と陽”は交わることができるのでしょうか…。


 「急いで対策考えよう・・・兄貴にバレたら死ぬしかないな、ははは・・・」


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