第4話


冒険者ギルドにて


「おはようございます」


受付を担当している女性は出勤の挨拶をした。


「「おはよう」」


更衣室へ行き荷物と着替えを済ませる。


自分の席へ座るとギルドの椅子で寝ている猫に気が付いた。


「あら猫ちゃん」


カウンターを上げて猫へと近寄る。


猫は丸くなって寝ている。


「可愛い」


ふふっと笑いながら頭を撫でる。野良猫にしては綺麗な毛並みだ。


間も無く此処は冒険者でごった返す。


かといって気持ちよく寝ているのを追い出すのも可哀想だ。


葛藤の上自分の椅子のクッションの上へと猫を移動した。


抱っこしても大人しい猫にメロメロだ。


「あら可愛い猫ね」


「可愛いよね。そしてすごく大人しいの」


同僚と一緒に猫を見て微笑む。


行動力がある同僚が素早く上長から猫滞在の許可をもらってきてくれた。


同僚へお礼を言う。


仕事終わりに猫のクッションでも用意しようかしらと思いながらまもなく始まる業務の準備に取り掛かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る