第20話 浮気疑惑

幸せな彼との生活に浮気疑惑が浮上した。それは初デートの翌日だった。

彼が可愛い華奢で低身長のモデルのような女子と恋人繋ぎをしたり、

女子から頬にキスをしたりしているのだ。

幼なじみ・中学の同級生を考えてみたが、

距離感がおかしい。それに彼女である私を差し置いて、キスさせるなど

浮気だ。許せない。私は、覚悟を決めて彼にこう言い放った。

「佐藤くん。最低だわ。浮気するなんて」と言って帰ろうとした

その時、腕を掴まれて「こいつは妹なんだよ。誤解させてごめん」

呆気に取られた私は、恥ずかしくなって帰りたくなった。

妹ちゃんは「宜しくお願いします。」と丁寧に挨拶するものだから

「勘違いしてごめんね。お兄ちゃんと仲良しで良いね。」と褒めてあげた。

彼が浮気するはずがない。そう確信できた1日だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る