第17話 満員電車
ついに受験期を迎えた。最初で最後のチャンス
必ず合格したい。そう意気込んで会場へ向かう。満員電車へ乗るのが怖い。
痴漢に遭遇しやすく、胸や尻を触られるのが凄く不快だからだ。
彼になら触られても良い。女子の体は繊細であるのだ。
痴漢を恐れていても仕方がない。そう勇気を出して、満員電車に乗る。
2駅揺られ、乗り換えて再び満員電車に乗った私は肩を後ろから
触られた。人違いだろうと思って気にしない事にした。
すると電車が揺れ、胸に手が触れて声を出してしまった。
お尻の辺りに硬い物が当たっている。気分は最悪だ。
「‥‥ごめん。若水さん」名前を呼ばれた気がした。
振り返って見ると制服姿の彼がいた。彼に胸を触られたと思うと
恥ずかしくなって私は顔を隠してしまった。
彼もあれだけクールだったのに興奮していたのがバレて恥ずかしいのか
苦笑いしていた。赤面した二人は同じ高校へ歩みを進めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます