第15話 電車の揺れと心の揺れ

私は電車に乗り込むと、また寂しい気持ちになった。

この電車で2時間もすれば着いてしまう。両親は厳しい。

そして過去の恋愛のことも知っているから、どんな男か探りを入れてくるだろう。

彼のことは好きだ。今後、別れる気もないし、高校へ行ってもずっと好きでいると

思う。問題は、親が認めてくれるだろうか。そもそも恋愛をしている暇があったら

勉強をしなさい。恋愛なんていつでも出来るという硬派な思考の持ち主だ。

彼と同じ高校に行ければ理想だけれど今は、分からない。不安で仕方がない。

定期的に連絡も取りたいし、時間が合えば会いたい。親はきっと反対するんだろうな

葛藤する中でどうすれば良いのか分からなかった。早くここから出たい。

解放されて彼と幸せになりたい。そんな気持ちが強かった。

そんな事を考えていると眠くなって、電車の揺れに身を委ねて心地良くなり

眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る