第13話 日常生活

「おはよう。今日で私帰るんだから遅刻しないでよ」

そう彼女は言って2人で登校した。

2人で登校するのも慣れてしまった。嫌というくらい

普通になってしまって、いなくなった時の自分が心配だ。

周りも受験勉強で忙しいのか噂もない。

授業が終わっていつもどおり帰宅した。

彼女は身支度が終わるとベッドに座ってずっとこちらを見ていた。

「‥‥君って不思議だね。もっと君のこと知りたかったな」と

ボソッとつぶやいた。

彼女は1言こう言って玄関を足早に出ていってしまった。

僕は急いで玄関を出て、「君のことが好きだ!」と言った。

そしたら彼女は嬉しそうに泣きながら「私も好き!」

「また会いに来るから待ってて!」と元気良く返した。

また会えるだろうか。期待して良いのかな。

僕は気持ちを伝えてホッと胸を撫で下ろし、

彼女の匂いが微かに臭うベッドに寝込んだ。

続きは『届きそうで届かない距離編』です

お楽しみに。

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