第4話 初恋

太陽の光がカーテン越しに差し込む。

まだ寝てても良いか。「起きなよ!遅刻するよ!」と甲高い声が

聞こえてくる。そうだった彼女がいたんだった。

僕は「ん?なにぃ?まだ寝てる時間だよ」と返すが無理やり叩き起こされて、学校へと向かった。学校では何やら僕が噂になっているようだ。

昨日、クラス1の美女と寝たのだから仕方がない。クラスでは質問攻めにあったが

「別に」「なにもないけど」とテキトーにやり過ごした。

彼女はなぜだか不満そうだった。家に帰ると彼女がいきなりこうなげかけてきた。

「私のこと異性として見てないの?」僕は悩む間もなく「見てないけど?」と返す。

彼女は悲しそうな顔をして涙目になりつつ、

続けて僕にこう聞いた。「ドキドキとかするものじゃないの?」

僕はドキドキも以前ならしていた。けれど

あの初恋の出来事を知ってしまったら馬鹿らしく思えた。女性に振り回される自分が惨めに思えた。僕は彼女に初恋の想い出を話すことにした

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