第3話 記念祭①
自己紹介が遅れたました。
「僕の名前は「桜城愛音(さくらぎ・あいと)って言います。」
誰に自己紹介してるのか分からないけど…
僕は3歳の頃この村に置き去りにされておりその時に村の人達に助けてもらい今まで生きてきました。
この村の人達には感謝してもしきれないくらいです!
僕の夢は魔王を倒すことです。そうする事で村の人達に恩返しが出来るんじゃ無いかと思ってるので…
ベシっ!!
「何時までブツブツ言ってるのさ!!私が恥ずかしいでしょ!!」
そう言いながら背中を叩いたのは幼馴染の水樹優華。
優華とは幼馴染でなんでも水龍の加護があるらしい…
水龍の加護って何かはわからないけど…
「えー、これから村の記念祭を始めたいと思います。まずは、村の代表として村長からのご挨拶です。」
「えー、今日はお日柄も良く13歳の記念祭としてとても良い日だと思います。
今はまた、魔王が世界を征服しようとしておるがいつの日かいつの日かきっと平和な日常が戻る日が来るとワシは思っておる…」
「えー、村長。本日の主役は村長じゃないのでここら辺でお話を終えて本日の主役紹介と行きませんか?」
「…。それじゃ、本日の主役。愛音と優華は前に」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
「恥ずかしいなぁ…」
「私達は主役なんだからしっかりしなさい!」
「えー、ふたりは今日から13歳として村の掟に沿って旅に出るが大丈夫か?」
「村長私達に任せて!!私達が必ず魔王を倒すから!!」
「愛音、お主は大丈夫か?」
「村長、村の皆さん今までありがとう御座いました。僕が3歳の頃皆さんに助けて貰い今日まで沢山のお世話になった事を感謝してます!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ
「よし。それじゃ準備を済ませて旅に行ってくるのじゃ」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
「な、何事じゃ!?!?」
空は暗くなり大きな雷の音。大きな地震。そして…
「ま、まさか魔王軍か!?村の者は避難するんじゃ!!!!」
村長の掛け声により村の人達は一斉に避難した。
「そ…村長。あれは魔王軍幹部の旗じゃないですか!?」
「遂に来おったか…。副村長や。愛音が魔王軍幹部に見つからないように裏から行かせるのじゃ」
「村長はどうするおつもりですか!?」
「なぁに、あの幹部とは旧知の仲じゃ。心配せんでも大丈夫じゃ。」
「旧知の仲って事はあれが愛音の…」
「分かったなら早くせんか!!!」
「わ…わかりました!!村長に勇者の御加護があらんことを!!」
「ふぅー。遂に愛音を迎えに来たか…」
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