『おまけつき』 中


 入札は、よつどもえになった。



 宇宙海賊


 宇宙投資集団


 ババヌッキ社


 

 そう、そこに、現れたのは、銀河系ではまだまったく未知の存在だった。


 さまざまな、宇宙都市伝説、逸話、姿を見ると体が崩壊するというまことしやかな話し。


 会場に現れたのは、しかし、ロボットくんだったのである。



代理ロボット(ものすごく、早口で。)


 『150億超ドリミ』



せりにん


 『はあ? な、なんと、おっしゃった?』



 代理ロボットは、今度はデータを入れた。


 べつに、データではなく、口頭で言っても、反則ではないが、人間の聴力には、限界がある。


『ひぃやあくごじう 億 超 ドリミ❗』


 

 会場内には、大きなため息が渦を巻いている。


 それは、この太陽系全部を、太陽込みで買ってもよいくらいの価格である。


 せりにんは、額の汗を拭いながら言った。


 『え。それ以上が出るとは思えませんが。い、いかがですか。』


 ポプリスがあっさりと、言葉で言った。




ポプリス


 『200億超ドリミ』



せりにん


 『200億超ドリミ。さあ、こうなたら、頂上決戦です。』




 会場にいた、マツムラコーポレーションタルレジャの社長が、となりの誰かにささやいた。




マツムラコーポレーションタルレジャ社長


 『ポプリスちゃんなら、持ってる。まだまだ、はした金よ。お遊びに付き合う気があるかどうかね。』



そのとなりにいた人


 『王女さま。しかし、もし、ポプリスが落札したら、地球は、まずいかも?』



マツムラコーポレーション社長


 『しっ。王女さまは、禁句よ。まあ、ポプリスちゃんなら、馬上一騎討ちでも負けない。』



そのとなりにいた人


 『ちょっと、話が違いますが?』



 すると、また、ロボットくんが言った。


 こんどは、さらに、明確に。



ロボットくん


 『1000。 億、超、ドリミ。』 



せりにん


 『でたあ。さあ、さあ、そんなお金は見たことがない。もう、天井知らずです。さあ、どうしますか。』



ババヌッキ社


 『1500、億超。』



せりにん


 『じゅわ、きました。さあ。1500億超ドリミ。おかをが、はっきりしていますから、ババヌッキ社が落としそうです。どうしますか、あと一回だけ、コールします。はい、現在は、1500億超ドリミ。ほかには?』


 

ポプリス


 『2000。』



 

せりにん


 『おっと、まだ行きますか。はい。2000億超ドリミ。はい。どうですか、まだ。でますか?』


 

 そこまで来たときに、突然、だれも予想もしていなかった存在が現れたのである。



謎の女性


 『9999億超ドリミ。』



 せりにん


 『きき、きゅ、きゅうせん、きゅうしゃく

、きゅうじゅう、きゅう。おく、超、ドリミです。』



会場内


 『なんとお、ありえない。賑やかしではどああ。』




審査員 (ちょっと、困った顔で。)


 『え、疑う訳ではないが、あなたの、支払い能力を確認したいです。』



謎の女性


 『どうぞ。』



審査員


 『あはあ。な、な、な。な、うーん。………わかりました。承認します。』



せりにん


 『審査員さんが、口を挟むというのは、めったにありません。しかし、承認されました。さあ、他の方、どうしますか。あと、ワン・コールします。ちょっと、息抜き、みんなで、深呼吸しましょう。いずれ、まもなく、地球の行き先が決まります。』



 会場にいるもの全員が、息を呑んだ。




     ●●●●●🥇●●●●


 

 


 


 
















 しかし、5番目の勢力が現れた。


 それは、恐るべき、ある、そんざいである。



 

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