第11話

俺は家に帰るとシナリオを大雑把に書いていく。


その後、俺は書こうとしているシーンを2人にやってもらいそれをカメラで撮るという作業をする。


例をあげると、主人公を起こすシーンとか、主人公がヒロインが着替えてるところに間違って入ってしまうシーンなど。


撮り終えると俺は2人に「お疲れ様!」と言って頭を撫でる。


すると2人は目を閉じて気持ち良さそうにする。


俺は写真を見ながら大雑把に書いたシナリオに足していく。

肉付けってやつ。

もちろん、俺が言ってるだけ。


すると天口さんからメールが送られてきた。


内容は”この前書いてもらったシナリオの同人誌が完成したから送る”というものだった。


もちろん、通知音がなるので呼ぶ前に2人は俺のところに来る。そして俺は天口さんから来たメールを見せる。


「私たちの検閲入るからね」


まゆにそう言われた。


エロシーンは確かなかったはず。


だから検閲は通るはず。


そんなことを思いながら執筆を再開する。


するとゆなが教科書を持って俺の前の席に座る。


どうやら勉強するらしい。


まゆもレシートとノートを持って俺の隣に座る。


家計簿をつけるらしい。


数時間後、俺は集中力が切れたのでパソコンの中に入っているフリーゲームをやろうとすると天口さんから電話がかかってくる。


「なんですか?」


『シナリオは順調か?』


「それって依頼した会社の人が聞くのでは?」


俺は疑問に思ったことを聞く。


『普通はな。だが、シナリオの担当の人が風邪で休んでいるから私が代わりに聞いたんだ』


「そうなんですか」


『で、どうなんだ?』


「ぼちぼちですね」


俺がそう答えると『引き続き頑張ってくれ』と言って通話を終える。


通話を終えると2人が俺の事を見ていたので内容を話す。


まゆが「天口さんもたいへんですねー」と俺に言う。

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