閑話~まゆ~
私は久山まゆ。
両親は私を置いて蒸発。
なので私は孤児だ。
私はそのことで周りからからかわれたりしたが、施設に帰るとみんながいたから「だからどうしたの?」というかんじで気にしなかった。
だけど、高校生になると話は別だ。
だって1人暮らしになるから。
それに+αで毎日のからかい、嘲りに耐えなければならない。
本当にこの3年間は地獄だった。
だけど、大学に行くと毎日が楽しかった。
というのも私に彼氏ができたのである。
私が大学2年生になったある日、私の彼氏が女と楽しそうに出かけてる場面に遭遇する。
私は問い詰めようと追いかけるも人が沢山いて見失ってしまう。
なので次の日に問いただすと「お前のこと初めから好きでもなかったし。うざいから消えてくれ」と言われたが私は「どういうこと?!」と聞くと「遊びだったってことだよ!」と言われた。
私はこの日は2時間目以降の大学の講義を欠席した。
次の日、傷心状態で大学に行くと友達全員が私の見おぼえない写真を私に見せて「あなた最低ね!」、「近寄らないで!」などと言ってくる。
私は「これフェイク写真だよ!信じて!」と言うが友達は去って行く。
私はこの日以降大学に行かなくなった。
そして前期の授業が終わり後期の授業が始まって何か月か経ったある日、大学から電話がかかってきたので「辞めます」と言って大学を退学した。
その後は諸々の解約手続きを終えてアパートに帰り荷物をキャリーケースにまとめてアパートを出る。
そして私は自殺場所を探す。
するといい感じの公園が目に入ったので私はその公園に行くとベンチに座ってエナジードリンクを飲んでいる男の人がいたが気にせず目の前を横切りアスレチックコーナーに向かう。
すると一際大きい鉄棒があったのでその前で止まり、キャリーケースを開けて縄を取り出してキャリーケースの蓋を閉じてその上に乗って縄を括り付けていると私の腕が掴まれる。
私は「離して!邪魔しないで!」と言うとその男の人が「離すもんか!ここで死なれたら俺が困るんだよ!」と私の目を見て言う。
私は「そうなの?」と聞くとその男の人は「ああ!そうだよ!」と大きな声で答える。
この時私は自殺をする気が失せたというか無くなった。好きになってしまったから。
その後はその男の人、久司さんと話した。
話し終えるとちょうど久司さんに電話がかかってくる。
そして帰ってくると「もう帰った方がいい」と言われるがアパートを解約したため帰る場所がない。
私がそう言うと久司さんは悩む。
私はふと袋が目に入る。
見てみるとエナジードリンクが10個以上あった。
私はそれを使って一緒に暮らしたいという意思表示をする。
だが、久司さんがきっぱりと断る。
すると自然と私の目から涙が溢れてきて「久司さんも私のこと捨てるの?」と聞く。
そして口論が始まり、その中で私は言ってしまう。「久司さんのことが好き」だと。
すると久司さんはため息をつくと了承してくれた。
その時に「もういいよ、その代わり、俺の言うこと聞けよ?」と久司さんに言われたので「うん!久司さんのお願いは何でも聞いちゃうよ!」と答える。
そして私は心の中で「だから私のこと捨てないでね?久司さん♪」と言う。
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