仕事終わりに悪魔美少女を拾う

第11話 夢と現実

1

深夜。

悠一は家に帰る途中、道端の明かりを通して、何気なく悪党が罪のないJK少女に浮気をしようとしているのを見た。

「ばか、離してくれ!」

義勇を尽くした優秀な青年として、悠一が座視するはずがない。彼は突き進んで、拳を振って、その悪党を逃がした。

JK少女の服がボロボロになってしまったことに、悠一は憤慨する。

......まったく、今の社会の風潮はどうしてますます悪くなってきたのか。

自分の出番でなければ、目の前のかわいそうな少女は不幸になったのかもしれない。

「大丈夫?」

悠一は気になって尋ねると、同時に少女のために胸のボタンを掛けた。

「大丈夫よ。ありがとう。」

少女は顔を赤くして、小声で言った。

悠一はあたりを見回した。深夜なので、今は近くにタクシーはあまりありません。

もし少女が一人で家に帰ったら、彼女は再びあの悪党に出会う可能性が高い。

少女の安全を考えて、悠一は慎重に言った。

「もう遅いから、うちで寝ようか」

「うん」

少女はうなずいて承諾した。

そこで悠一は、JK少女を家に連れ戻す。

2

ベッドが1つしかないので、悠一は少女と一緒に寝なければならなかった。

......そうはしたくないけれど、それは仕方のないことだと、とりあえず一晩中我慢しようと悠一は思った。

しかしベッドは小さく、悠一の手足は開かない。彼は少女の体に手をかけざるを得なかったが、無意識に少女の体のどこかに触れた。

ええと...平らな感じがします。

「死にたいの?」

「ああ、ああ、痛い、痛い!」

突然、外部から見知らぬ声が聞こえてきて、悠一の短くて美しい夢を非情に破った。

......電流の味を感じて、悠一はもう少しで天国に直行するところだった。

苦しそうに目を覚ました悠は、横で寝ているのはもうぽっちゃりしたJK少女ではなく、恐ろしい悪魔だったことに気づく…。

なんと千葉!

もとは。いつの间にか、悠一は急にうとうとして畳の上からベッドに登った。彼はよだれを残して、知らないうちに千葉に向かって手を下ろした。

しかし、千葉はもちろん彼の計略を逞しくさせない。だから今の状況が形成されたのです。

っていうか、こいつは本当に自分に手を出す勇気があるのか。もともと千葉は悠一がただ盗人の心があって盗人の度胸がないだけだと思っています。

でも今から見れば...彼はもう生きる必要がないようだ。

「愚かな人間は、誰から勇気をもらったんだ?」

「ごめん、本当にごめん。もう二度とそんなことはしないわ!」

3

出勤時間はもうすぐです。

悠一は麻痺した体を引きずって起きた。

今日は特別な日で、彼はルシフェルを連れて一緒に入社しなければなりません。

社長に事前に声をかけていたにもかかわらず、悠一は少し心配していた。

......ルシフェルは悪魔だからだ。彼はひどいことをするかもしれない。

「安心してください。私の許可がなければ、ルシフェルは自分で主張しません。」

しかし、悠一は千葉の約束を得て、やっと勇気を出して出発した。

事前に約束した通り、ルシフェルは道のそばで悠一を待っていた。

今までと違って、今日のルシフェルの服装はとても正式です。これに悠一は満足そうに頷いた。

......こうしてみると、アルバイトの姿が少し見えてきた。

「よし。今すぐ出かけよう!」

4

工場に来て、エアコンが敷かれた事務室の中。

太った中年の男がシートに寄りかかって、気持ちよくタバコを吸っている。そしてふと坂井悠一をちらりと見た。

......典型的な社畜として、それを見ただけで悠一は屈服する。

「社長、この人が、ご紹介した新入社員ですが……」

悠一はそう言いながら、ルシフェルをドアに入れるように合図する。

背の高い銀髪の青年が歩いてきたのを見て、肥満の男は思わず目を丸くした。

......はい、丈夫ですね。

工場で働く人の多くはやせこけた若者なので、肥満男性が反応するのも普通です。

彼はにっこりと笑い出した.

......こいつ、きっと自分にたくさんのお金を稼ぐことができる!