仕事終わりに悪魔美少女を拾う

第8話 致命的な誘惑

1

朝早く目が覚めると、悠一は急に元気になった。

......でも、それはたぶん昨日の夜、千葉が彼の世話をしてくれたからでしょう。

「千葉、おはようございます!」

悠一はそう言いながら、背伸びをした。

「うん」

しかし千葉はまだ眠いように見え、悠一は少し後ろめたさを感じていた。

「ええと、あの、昨日の夜のこと、ありがとう」

「別に……感謝したいなら階下でプリンを買ってきてくれ」

悠一の言うことを聞く。千葉は考え、真剣に答えた。

......この前のプリンの味を思い出して、千叶は今でも懐かしく思っています。

「いいよ。でも、一緒に行かなきゃいけないんだよ」

悠一はあっさりと承諾するが、一緒に行くことを要求する。

うん。一緒に行きませんか・・・

そんな必要はありませんが、たまには人間の世界の風景を見るのもいいことです。

2

今日は悠一が病気休暇を取ったので、出勤しなくてもいいです。

悠一はもちろんこのチャンスを逃さない。彼は千葉を連れて買い物に行くことにした。

......ある意味では、これをデートと呼ぶでしょう。

千葉はデートが何を意味するのか分からないけど。しかし坂井悠一本人としては、この時の彼は満面の興奮だった。

悠一はすぐに起きて、それから顔を洗って歯を磨いて、この一連のすべての流れを完成しました。

「千葉、出発するぞ」

しかし、悠一がドアを開けると、悠一の目の前に大きな姿が現れた。

外からの日差しが強すぎて、悠一は目を細めるしかなかった。

悠一は目の前の姿の輪郭をはっきり見たとき、彼は急に呆然とした。

「え……、ルシフェル?」

目の前のこの姿は他の人ではなく、少し前に悠一の命を落とすところだった銀髪の青年だった......つまり千葉の配下です。悪魔の大元帥、ルシフェル。

......彼はどうしてここに現れたの?

自分も家の住所を漏らしたことがないのに。悠一は少し戸惑った。

しかし、ルシフェルは悠一を気にするつもりはなく、勝手に部屋に侵入し、もともと大きくない場所をさらに混雑させた。

「人間の部屋って狭いね」

ルシフェルがつぶやくのを聞いて、悠は怒って歯を食いしばった。

いいえ、このような現状をもたらしたのは、あなたの体が強すぎるからです。千葉を加えて一人で入っても混雑しないのに!

「ルシフィールの声じゃないの?どうして来たの?」

その時、寝室の奥から千葉の声が聞こえてきた。

千葉の話を聞いて、ルシフェルの態度が急に尊敬になった。

「ご主人さま。お会いしたいだけです」

おい、私を存在しないと思ってはいけないよ。千葉に会いたいなら、せめて家の主人である私に声をかけなければならないでしょう。

悠一の心は大きな声で叫んでいた。しかし、残念ながら、ルシフェルはまだ心を読む能力がない。

「へえ、そうですか」

「ええ。それから、おかげさまで住む場所が見つかりました」

二人の話を聞いた。気になって悠一は訊いた。

「本当ですか。住んでいるところはどこですか?」

彼はこの質問に答えたほうが意味があると思っているのかもしれない。ルシフェルは考えて、外を指した。

「すぐ前だよ」

......おかしいですね。お金がないのに、彼はいったいどこから家を見つけたのですか。

ここは都心ですね。不法なルートを通っているのではないでしょうか・・・

「ああ、おめでとう」

「……ちょっと待って!」

この件は、決してこのように簡単に過ぎ去ってはいけない。彼にはっきり聞かなければならない。

「どこなんだ。連れて行ってくれないか?」

「いいですよ。ところが騒がしいので、主人が気にしてくれるのではないかと心配ですが…」

その時、千葉は部屋から出てきた。彼女の髪は少し濡れているように見えますが、髪を洗ったばかりのようです。

「大丈夫。ちょうど悠一とプリンを買いに行こうとしているところだから、一緒に行こう」

「命令に従う」

そこで、三人で出発しました。

3

歩いていると、ルシフェルは突然どこかで足を止めた。

「あ、あの……、あなたが言っていた借り場所が、ここだったんじゃないの?」

目の前のこの路地を見て、悠一は最初少しためらった。

「ええと、ここから中へ入って行けばいいんです。ほかに何か聞きたいことがありますか?」

ルシフェルは振り返らずに路地の奥の方へ歩いていたが、そう言っていた。

「え……いや。別に…」

なんか、ここは借りない方がいいんじゃないかな・・・なにしろ...

千葉を連れてくるといろいろ不便です。

悠一がためらっているのを見て、千葉は思わず催促した。

「悠一、私たちも行ってみよう」

こいつ、どうして私が入ろうとしないのか知っていますか。

まったく君のせいだよ。

悠一は何か言おうとしたが、胸の奥で何も言えなくなった。

......このような言いたいことが言えない感じは本当に我慢できません。

仕方がない。悠一はため息をついてついていった。

4

明るいホールに入る。

周りの環境を見て、悠一は思わず感嘆した。

......この場所は、彼が住んでいる狭くて、ぼろぼろの賃貸住宅に比べて、本当に高級だ。

さすが風俗店です。そんな要素がなければ、悠一はうらやましいだろう。

その時、ルシフェルは突然足を止めた。

「ご主人さま。こちらが私の大家さんです」

「彼女はあなたの彼女ですか。かわいいですね」

ルシフェルと話していたのは、体が豊満で、濃い化粧をした金髪のお姉さんだった。

「いや、こちらは主人です」

ルシフェルは千葉を指し、真剣な顔で言った。

「主……ご主人さまですか。変な趣味ですね」

金髪のお姉さんは金色の髪の毛を触って、気まずい顔をして笑った。

うん。彼女は何か誤解しているようだ。

「そして……この方は?」

金髪のお姉さんはまた悠一を指さして、好奇心を持って尋ねた。

「彼は僕の友達だ。主人の友達だ」

「え……3…3 pですか?」

このお姉さんの誤解はかなり深いようです。

千葉は首をかしげていて、不思議そうな顔をしていた。

悠は一刻も長居したくないので、ルシフェルの背中を押して廊下の方へ歩いた。

「じゃあ……今、新しい家を見せてくれないか。早く行け」

5

「早く……早く……気持ちいい…」

奥に入ると、ある部屋から少女の喘ぎ声が聞こえてきた。

悠一はもちろんその声が何を意味するのかを知っていたが、彼はこれ以上言う勇気がなかった。

......さすがにこの場所ですね。こんなことがあるのはよくあります。

しかし、千葉の状況は楽観的ではない。

幼い頃から性に関する知識指導を受けていなかったため、彼女が知っているのはキスというレベルにすぎない。

少女がなぜ喘いでいるのか分からないが、こんな恥ずかしい声を出している。しかし、なぜか心の中にイライラが伝わってきた。

千葉が両足を挟み、顔を赤らめている姿を見て、悠一は思わず呆然とした。

「さあ、僕の愛を全部君に…」

中の戦闘の勢いはますます激しくなったようで、すでにある臨界点に達しているようで、もうすぐ噴火して出てきます。

そんな折、千葉が突然口を開いた。

「ルシフィール、彼らは私を不快にさせて、彼らを殺したでしょう」

「命令に従う」

......おい!

自分はまだ闻き足りないが、悠一は自分が放っておけば、结果は想像もできないことを知っていた。

そこで悠一はさっそくルシフェルの前に立ちはだかり、満面の笑みを浮かべてこう言った。

「そんなこと、あたしに任せて」

彼らには申し訳ないが、今はそうするしかない。

悠一はゆっくりと歩いて行って、軽くドアをノックして、言いました。

「お願い、声を少し小さくしてくれないか?」

......すみません、ちょっとお邪魔します。

本当に、お邪魔します。

悠一の表情は少し泣きたくなった。彼はもちろんこのような時に人を邪魔するのがどんなに失礼な行為か知っていますが、仕方がありません。彼は見知らぬ2人の人間の友达を救うためにやったのです。

彼らが理解してくれることを願っています。

悠一のノックが効いたらしく、部屋の中はすぐに音がしなくなった。

悠一はリラックスしたようにほっとした。

しかし、彼らはまだ遠くに出ていないので、悠一はそこからかすかに怒声が聞こえてきた。

機会があれば、後で彼らに謝罪しましょう。そう思えばいいです。