第2夜
【駅】
僕は見慣れない駅の改札口の前に立っていた。これから行かなければならない場所があることは理解できるが、どの電車に乗れば良いのだろうか。
「どうした?乗る電車が分からないのか?」
声をかけてくる人物がいた。よく見ると、高校の同級生の梶尾くんだ。
「3番線から乗ればいい。ちょうど今来たあの電車だ。」
3番線に紺色の電車が停車していた。行き先が読めない。新なんとか、と書いてあった。
「これは○○と読むんだ。」
親切にも彼は教えてくれたのだが、僕は彼の言葉を聞き取ることができなかった。
【会議室】
僕は大企業の内部監査部門にでも所属しているのだろうか、地方支店の会議室で社員を前に書類をめくっている。
突然、ポケットの携帯電話が震えた。本社からのメールのようだ。
「文書を送ったから確認されたし。」
監査を中断し、社員に会議室の外へ退室してもらうと、上司と先輩の松山さんと送られてきた文書を確認する。どのように本社が文書を送ったのかは分からないし、記載された内容もよく読めない。しかし赤字で「すぐにやれ」と書いてある部分だけかろうじて読めた。
「これは大変なことになった。これから忙しくなるよ。」
ひょうきんな印象の強い松山さんが各支店の所在地が記載された地図を広げる。その様子を見て、僕は憂鬱な気分になった。
(コメント)
今回も「僕」の職業ははっきりしない。また、実在の人物が現実とまったく異なる職業、役割で夢に登場することは珍しくないかも知れないが、まるで演劇か何かのようだった。書いてある文字がなぜかよく読めないというのも、夢の中ではありがちかも知れない。
後半は、悪夢ではないが緊張感や不安を感じさせるシチュエーションだったので、夢で良かったとほっとしている。
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